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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第57話 悪夢の仕事
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話によれば、普通の技術者より、オレとサニーだけで、数年分のカットが出来るらしいんだ」
「なッッ!」
レイナはその言葉に絶句した。
人の感情にまで、制御をする?
そんな事をすれば、その人がその人でなくなる事だってある。更に、自分の記憶、これまでの思い出、それを操作なんかされたら……擬似人格だって埋め込む事が出来る。
何より、大切な思い出を奪われてしまう事だってありえるんだ。
殆ど、ファンタジー、SF世界での話だと思えるが、それが実際に出来るとしたら?とてつもなく、恐ろしい研究だという事、それは直ぐに理解する事が出来た。
「そ……そんな事赦されるはずがないっ……。そんな……そんな事をするなんて……」
まるで、悪魔の所業とさえレイナは思えていた。人が人を殺す、そんな研究にも絶対に匹敵する。
他者の手で、誰かを制御するなんて、同じ人間の所作じゃないから。
「……勿論だ。オレだって、レイナと同じ気持ちだった。……だけど、サニーに言われるまで気がつかなかったんだよ。……ただただ大好きなコンピュータと遊んでいるだけの子供だったんだ。ぬけていたって事だ」
リュウキはそう言って苦笑いしていた。そして、リュウキは一頻り笑った後、目つきを鋭くさせた。
「……だから、今回の件、潰してやろうって思った。正義面したこれまた子供っぽい理由で……さ。サニーとは、仕事以外でも内密に連絡しあってね……。システム構築の一環で全てを破壊するプログラム。コンピュータ・ウイルスも2人で同時進行で作ってた。その研究の全部台無しにしてやろうって考えて……。連鎖を起こす事が出来れば裏にいる連中達にも広める事が出来る。……オレは、オレ達は何でも出来るって思ってた……」
目つきを鋭くさせていた後、リュウキは表情を暗めていた。
「……でも、やっぱりたった2人だけじゃ厳しかったんだ。今回のその仕事に携われる時間、期限も迫っていたから。……だから オレ達はある事をした。それが……ネットワーク上でのコミュニティーだよ」
リュウキは苦笑いしていた。
「え……? それって、ゲーム内でのチーム……所謂、ここSAOで言うギルドみたいなもの?」
レイナはそう聞き、リュウキはその言葉に頷いた。
「その通りだよ。コンピュータ関連。ITに強い者で構成された場所で、そこで仲間を募ったんだ。勿論、ちゃんと素性は隠しながらね。自分達もそうだけど、今回の仕事の事も」
そこで、何人かの仲間が出来た。等しくコンピュータに詳しく話もわかる。リュウキとサニー。2人には心強い仲間が出来たと内心嬉しかった。特にリュウキは、今回の事 綺堂にすら話をしてはいない。
心細いとも思っていたのだ。
綺堂の事を疑っていたわけじゃない
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