暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第二話 HeavensDoor
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 広場の時計が朝9時を指す。
 まだPTメンバーは集合していないみたいだ。
 サニーさんは金使うのが面倒だと言って野宿、桜花とホイミは宿だ。
 
 さて、月日が経つのは早いもので、なんだかグダグダと同じPTで狩っていたら、いつの間にか一ヶ月以上が経過していた。
 仕事が無い分、基本的に早起きする必要が無い。
 目覚ましをセットする必要もないし、明日の天気で悩むこともない。
 ある意味ここは楽園だな……。
 あー、そういえば現実に車置きっぱなしにしてきたな……。
 ローンもまだ一年分くらい残ってるってのに。 どうするんだよ、リアル……。
 車検も再来月にあるんだぜ。
 いや、よそう、こんなこと考えるのは……一々そんなことで鬱になってたらマジに持たない。
 いつも思うが、こういう時社会人ってのは駄目だ、文明の理に頼りっぱなしになるからな。
 自分の足で出来る限り歩きたくない、原付でもチャリでもいいから足がほしい。

 まぁ、流石に一ヶ月このゲームを続けたら慣れては来た。
 一応このゲームにも気候があるらしいが、俺はまだよくわからない。
 風の噂じゃ、もう第一層のボスは突破されたらしい。
 で、ついでに副産物として、ベータ上がりの俺らが肩身の狭い思いをする言葉が生まれた。
 ベータプレイヤーとチート、つまりチーターを足した言葉、『ビーター』とかいうらしい。
 おかげで俺とサニーさんはPT以外じゃベータプレイヤーということを公言してない。
 どこのどいつだよ、そんなこと認証しやがったのは……。
 言ったやつも頭悪いな……嫉妬すんのはわからないでもないけど、それを公言して回るのは痛々しいぜ。
 まぁ、そもそもPTメンバー以外と喋る機会が殆ど無いのだが。
 情報収集のために広場で会話を交わす程度か。

 レベルはこの一ヶ月で12レベルくらいまでは上がった。
 他のメンバーも同じくらいだ。
 一先ずの目標はこれで達成できただろう。
 しかし流石に一層じゃそろそろ厳しいものがある。
 経験値の量の少なさもそうだし、レベルの上がらない、経験値の少ない狩りのモチベーションは凄まじく下がる。
 しかも同じ武器を使うのにもそろそろ飽きてきた。
 お陰で防具は一層で買えるものでは最高だけどさ。
 ただまぁ、このゲームのクソ面倒なところは、武器や防具に、耐久値ってもんが存在してることだ。
 使い続けてればこれが減って、0になれば壊れる。
 武器も防具も同じだ。
 完全に手元に武器がなくなることを避けるために、手元に同じ種類の武器、もしくは安価な武器を持つことが推奨されてる。
 それに従って、俺も幾つかは所有してるが……ゴミばっかだ。
 金はあるんだけどな、どうしても、次に進んだ時に使うんじ
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