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仮面ライダーOOO The Original Story 〜異世界戦記〜
005 解放と 融合と 有機ヤミー
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いるとすると、厄介だな…」』
「……!」
ラルフの見解に、蓮矢は言葉を失う。
「自分が救えなかったから」
「もしあの時、阿佐蔵の配置を変えていれば」
蓮矢の脳裏に、そんな思いがよぎる。
『「…貴様の考えていることは大体分かる。だが、悔やんだと所で現実はなにも変わらない。」』
ラルフが鋭い目つきで言う。
「ラルフ…」
『「貴様は、オーズでありながらそんなものに固執して、消し去られんとしている命の灯を、見ないフリで通り過ぎるのか?」』
下を向く蓮矢に、ラルフが更に続ける。
『「もはや逃げ道はない。ならば貴様に出来ることは、その運命と向き合って戦うべきだろう。違うか?」』
「…そうだな。もしもあの時、なんて後ずさりはもうやめだ。俺は俺の出来る最大限のことをする。」
蓮矢の目付きが変わった。
『「上出来だ…それでこそオーズだ。」』
ラルフが笑った。
「ああ…!」
蓮矢は力強く返事をすると、懐からオーズドライバーを取り出す。
「氷乃ォ…邪魔すんなってんだろぉが…」
阿佐蔵がぬらりと蓮矢を見る。
「悪いな…お前に詫びるためにも…お前を止める…!」
少し低い声で蓮矢が言う。
「ほざきやがれぇぇぇぇ!!何が詫びるだァ!?テメエはここで死ぬんだよ!俺は!俺はァ!」
『!』
阿佐蔵の叫びに呼応するかのように、幼態ヤミーが阿佐蔵につかみかかる。
「!テメエ…何をす…う!?グアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』
『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
互いの長い叫びの後、――二つの身体は、一つになった――
『ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
そこにいたのは、阿佐蔵丞でも、幼態のミイラでもない、右腕の鎌の折れたカマキリのヤミーだった。
「いくぞ阿佐蔵…変身!!」
『タカ!トラ!バッタ!タ!ト!バ!タトバ!タ・ト・バ♪』
蓮矢は、オーズに変身、トラクローを展開させ、カマキリヤミーに向かう。
『ガ!ガ!ガ!ガ!』
「せい!はっ!ふん!でりゃあっ!」
トラクローと鎌の激しいぶつかり合い。
右が折れているとはいえやはり力量に変わりはない。一瞬でも油断すれば、直撃を喰らうだろう。
しかし、先に攻撃をやめたのは、意外にもカマキリヤミー、あるかないかぐらいの羽で飛び上がり、脚にトラクローの一撃を喰らいながらも距離をとった。
しかし、セルメダルの流出の仕方は、一度目の戦闘の時とは比べ物にならない量が零れ落ちた。
『氷乃ォ!テメエハ!ナンデテメエハノウノウト生キテイラレル!」
カマキリヤミーが、悲痛とも取れる叫びを上げる。
「悪いな、俺はこんな事しかできないし、何故生きていると聞かれれば、生きるためだと答え
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