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仮面ライダーOOO The Original Story 〜異世界戦記〜
005   解放と   融合と   有機ヤミー   
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「くそぉ…!」
その男は、雨の降る中、絶望に囚われていた。
「何故だ…何故なんだぁ!!」
男は、ダンダンと、裏路地の廃墟の外壁を殴りつけていた。
その男の左腕…およそ指と呼べるものが、親指と薬指以外が付け根から無い。さらには、彼の右腕、それは義手だった。
即ち、本来の腕や、あるべき部位がない、いや、無くなったと言う方がふさわしいだろう。
「はぁぁ…くそったれがぁぁ!!」
男はドラム缶の残骸を蹴飛ばし、壁に倒れかかる。
「うわああああああ!!」
男は叫ぶ。叫ぶことしかできなかった。
「全く、やかましい奴だ…」
その男のもとに、緑色のジャケットを着た男が歩いてくる。
ウヴァだ。
「なんだ、お前は…!」
男は、ウヴァに敵意を剥き出しにし、鋭く睨む。
「ほう…貴様のその目…フフフ…」
ウヴァは男に何かを感じ取ったのか、ほくそ笑む。
「貴様…俺をバカにしてるのかァ!!」
男はウヴァに襲いかかった。が、かなうはずもなく、簡単に捻られてしまう。
「お前の望みを叶えるには…どうしたらいい?」
ウヴァは、水溜まりの上に倒れ込んだ男を見ながら尋ねる。
「な…に…」
「お前はどうしたいときいたんだ。」
ウヴァは、左手にセルメダルを忍ばせながらさらに詰め寄る。
「俺が…俺がしたいのは…」
男は目を閉じる。
自分は苦しい、夢や再起、さらには人間としての正常さも欠けている…
彼は、普通に生きている人間が羨ましい…否、恨めしい…
ウヴァはまた何かを感じ取り、ふっと笑って、こう言った。
「――その欲望、解放しろ――」
そう言いはなって、男にセルメダルを“入れた”。
















・・

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「ふぅ…」
蓮矢は、客足の引いた昼過ぎの厨房の壁により掛かっていた。
現在の従業員は、店長の橘智夜子も含めて四人。
そのため、彼女も姫那も蓮矢もラルフも、フロアと厨房の両方を交代で担うため、午前10時からの営業でも、昼過ぎにはぐったりなのだ。
因みに彼以外の三人はと言うと…
「ラルフちゃ〜ん♪あなたすごいのね〜♪」
「ホント…人は見かけによらないとはこのこと…だね。」
『「ふ…このくらいはどうにでもなる…我を崇めよ…」』
智夜子はラルフにちやほやし、姫那は感嘆し、ラルフは限りなく素であった。
彼女達がこうなったのは、およそ1時間ほど前まで遡る。











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客足が増す昼時、仕事の速い蓮矢が厨房に入
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