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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Episode ZERO:
Vivere Est Militare
ANSUR0天秤の狭間で揺れし者〜Starting the Last TestamenT〜
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界の意思“界律”が交差する、全てが在って、全てを識る究極の根源だ。
「お疲れ様です、ルシリオン様」
「マリア・・・、ああ、ありがとう」
漆黒の玉座に座している4th・テスタメント・ルシリオンに労いの言葉を贈るのは、桃花色の玉座に座している少女。
名をマリア。5th・テスタメント・マリアだ。桃花色のキャソックとフード付きの外套姿。10代前半の幼さの顔立ち。金糸のような髪、アメジストの様な艶のある紫色の穏やかな瞳。玉座の背もたれに掲げられているのはラテン十字“第五聖典”だ。
「やはり限界が近いのでしょうか?」
テスタメント・マリアはテスタメント・ルシリオンの辛そうな顔を見て、彼の現状を察してそう尋ねる。
「おそらく。先程の契約で、
分身体
(
わたし
)
はプリンキピウムに負けた。かつてなら勝てていた相手だ。しかし今回は・・・。どうやら
本体
(
わたし
)
の終焉が近いようだ」
テスタメント・ルシリオンは左手を額にやり弱音を吐いた。しかしすぐさま「弱音など私らしくないな」と微苦笑。しかし参っているのには違いない。
「マリア。君の調子はどうだ? 私と同様、魂ではなく精神だ。すでに崩壊の兆しが見えていてもおかしくない」
「私ですか? 私はルシリオン様のように酷い契約は受けていませんから。まだ余裕がありますよ」
テスタメント・ルシリオンを安心させようと、テスタメント・マリアが笑顔を浮かべる。テスタメント・マリアの偽り無い笑顔に、「そうか」と安堵の息を吐く。
“界律の守護神テスタメント”。そのメンバーは基本あらゆる次元と世界の神や精霊、天使。もしくはそれに並ぶ悪魔や魔人の魂だ。
死後に“神意の玉座”の意思によって選定され、“テスタメント”に迎え入れられるのだが、ごく稀に人間の魂も選定される。しかし人間の魂は脆く、時間という概念から切り離された“テスタメント”であっても魂に老いが来る。魂が限界に達し崩壊すれば、輪廻転生が行えずに永遠の無を彷徨うことになる。
「すまないな、ここまで付き合わせてしまって」
「いいえ。テスタメントになったのは私の意思。ですから気に病まないでください」
そうなる前に“神意の玉座”より魂が解放され、来世を迎えるために輪廻転生を行う。それが普通だ。しかしテスタメント・ルシリオンとテスタメント・マリアは例外中の例外だ。メンバーはまず死後に“テスタメント”となる。だがこの二柱はまだ死んでいない。
存命中に“テスタメント”になったのだ。だからここ“神意の玉座”に在る二柱は、魂よりさらに脆い精神である。それゆえに現在の二柱は崩壊に近い危うい存在なのだ。テスタメント・ルシリオンの弱体化もそこに起因している。
「あ、これって・・・・『あの、ルシリオン様』」
『リンク? どうかした
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