狂った人形編
狂った人形〜マッドドール〜
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……」
それと重要なことをカバンの神に聞いておく。
「なあ、カバンの神、お前は何か特別な力があるか?」
そう聞くとカバンの神は誇らしげに笑う。
「私は結構優秀だからー、カバンにだったらなんでもできるよー。」
「カバンを硬化させることは?」
「楽勝ー!」
これでかなり勝率があがる。攻撃も完璧、防御も完璧、後は相手の動きをなれるまで見ることだ。
時は二十一時ちょうどくらい。
「よし、行くぞ! ランド、案内してくれ。」
「いいぜ!!」
この戦いは人間の俺が勝って意味がある。なぜかそう思ってしまった。
『うう……助けてくれぇ……』
場所は戻って廃工場、男の助けを求める声が聞こえる。
そこに不気味に笑った少年が歩いてくる。
「後はお前だけか……ヒヒヒ、楽しませてくれよぉ……」
赤い悪魔が近づいてくる。追い詰められた男はただただ震えていた。その時だった、
「狂った人形ちゃーん。」
ルシフェルが入ってきた。
「何だルシフェル、邪魔すんじゃねぇぞ。」
少年は威嚇するように言う。それを見て堕天使は言った。
「もうすぐで乱入者が来るからよろしくー。」
「……ヒャヒャヒャ、何ですかぁそんな面白そうなのはぁ!?」
「たぶん彼らはこれまでのやつと違う、気をつけるこった。」
「いいぜぇ! いい加減飽き飽きしてたんだよ……一方的に殺すのはなぁ……」
「本当に君って殺人鬼の鏡だよね。」
「あん?」
「来たようだよ。じゃ、また人払い展開しとくね。」
「ケッ、結界解いてたのかよ……」
そのあと少年はまた笑う。
その赤い瞳の先に一人の少年の姿が見えた。
俺は今、赤い悪魔と対峙していた。
見た目は細身のか弱そうな少年だ。しかし見た目とは裏腹に約七百人もの人を殺している。
相手が口を動かした。
「よぉ、わざわざ死にに来て、ご苦労なこった。」
怖いセリフであるがその表情は無表情だった。
「よお、殺しに来たぜ。狂った人形。」
俺も負けじと言い返す。しかし本当は恐怖でどうにかなりそうだった、策はあってもこう目の前で見ると恐怖を感じる。
「ははん、口だけは達者だなぁ……助けを求める準備はできたかぁ?」
「んなもんいらねぇよ。来いよスライム、潰してやるよ。」
挑発をしても表情は変わらない。挑発に失敗したかと心配するその刹那、
「あぁ、思い出したぁ、エヒャヒャァ……前世の時にやったゲームにそんなキャラいたよなぁ……確か、最低格の雑魚だったよなぁ……」
狂った人形は口角を吊り上げる。
「ああそうだ、雑魚の代名詞だ。」
俺もそれに賛同するように言う。
「クキャキャキャキャア!! 気に入ったぜぇ!! お前はゆっくりいたぶって殺してやるよぉ!!
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