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やおよろずっ!!
狂った人形編
天使と堕天使
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っこくて運動能力がずば抜けて高いらしいけど……」

「攻撃能力は?」

「えーっと、生身では未測定でほとんどナイフに頼ってるようにも見えるらしいよ。」
その言葉を聞いて勝機があることを悟る。接近の殴り合いに持ち込めば勝機はあるはずだ。殴り合いとなればあいつにも協力を持ち寄るしかない。
いつの間にか横に座っていたそいつに話しかける。ほんとにいつの間にいたんだよ。
「上腕二頭筋の神、いや、めんどくさいな、おいマッチョ!」

「もしかしてそれは俺の事か?」

「ああ、そうだ。話聞いてたろ? お前にも協力して欲しい。」

「構わんが、なぜだ?」

「俺をムキムキにしてくれ。あと、カバンの神は知ってるか?」

「まあまあ仲は良いが、」

「ならいい、そいつを呼んでくれ。」

「ちょ、ちょっと八尾君……?」

「大丈夫だ、問題ない。」

「その言い方的に負けて帰ってきそうなのは気のせいかな?」
天もそのネタを知ってたか……
俺はジャンパーを着て生徒カバンを手に取り出ていこうとする。
「レイには何も言わないでくれ。心配させたくない。」
一応吐き捨てて出ていった。
……すまんなレイ、でも俺だって平凡な日常が欲しいんだ。少しくらい目を瞑ってくれ。
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