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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
聖気vs宏助&明
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ドゴォオオオドンゴオオオオオォ!
「・・・・・・何だっツ!?」
真はいきなり聞こえてきたとてつもない音に思わず振り向く。
すると闘技場にかなり大きいガラスのフィルターのようなものが張られていて、中で火が轟々と燃えている。
他のSPは全員フィルターの外にいて、嬉々とした表情を、皆、浮かべている。
つまり・・・・・
「やられたのか・・・っツ?!」
あの死神二人・・・しかも単独部隊の幹部がそうそうやられるはずもない。
しかし、あの大爆発と、それでもゆるがないあのガラスのフィルター、その外の嬉々とした様子のSPども。
そして、今感知出来たフィルターの中の二人の気配。既に、気絶して倒れているようだ。
いくら死神といえども、あの大爆発では、死にはせずとも気絶はする。
しかし、あの大爆発は一体どうやって起こしたのか。しかし、あのガラスのフィルターには真も見覚えがある。
(普段はSP特訓用の射撃練習などに用いられているが、本来は、いざという時の明の身を護るための、フィルターの試作品。確か、戦車百台の一斉砲撃を浴びても壊れぬほどの、耐久度。神条財閥のそういった関係の企業が開発した最新式だ。現在、神条本邸には、そのフィルターが全面に張られているとか。他の別荘も検討に入っている。しかし、神条財閥ですら躊躇うほどの莫大な予算を喰らうあのフィルターは、酸素の流入や、調節も行えたはず・・・。つまり、あの爆発は・・・・)
SP時代の経験を生かして、刻々と状況分析を行う真は突如、異変を察知する。
「・・・・・っツ!」
空気中に残留していたあの二人の魂の欠片が、真の背後に集まっていく・・・。
そう感じると同時に真は咄嗟に後ろを向く。
すると・・・・

「なるほど・・・・。私の能力で出来ることがまたひとつ増えましたよ。」
「・・・明さんの能力ってホントに底知れないですね・・・。」
「・・・・気味悪いですか・・・・?」
「い、いやそういう訳ではなくてですね。」
宏助は明の肩を借りて、起き上がる。
宏助と明の真の技によって貫かれた魂の核は明の能力によって修復しつつあった。
核が貫かれ、倒れた二人だったが、明が「空気中に散った私達の魂に呼びかける。」と言うが早いが、
「私達の魂よ!肉体に戻れ!」
そう命じたらしく、その命令どおり、忠実に、真の技によって「浄化」されかけていた魂が、信じられないことに、宏助達の身体に戻ってきたのだった。
「お前ら・・・・。何故、立っていられる・・・。」
・・・・・・真の驚きの表情もよく分かる。
「貴方の能力は要はこういうことなのでしょう。『強制的に相手の魂を部分的に浄化させる光を出す』という、能力。それは、並みの人間相手でも、死神同士でも、宏助さんのような人でもかなり、有効で、ほぼ無敵のような能力なのでしょう。
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