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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
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「イメージトレーニングだけでは限界があるだろう。少しだけだが手伝ってやる」
「え、いいんすか?」
「構わんさ。私も体を動かしたかったのでな」
そういったシグナムは何処から取り出したのか木刀を構え、上着を一枚脱いだ。
「さて、はじめるか。今回は相手に膝を着かせたらまけというルールでいいか?」
「ええ、構いませんよ。それじゃあ、よろしくお願いします!」
「ああ、来い!」
聖とシグナムは互いに駆け出すと、木刀を打ち鳴らす。渇いた音を鳴らしながら二人は数度打ち合う。
「ハッ!!」
小さく息を吐き出し、聖はシグナムに逆袈裟斬りを放つ。
シグナムはそれを小さく後退して避けると、隙のできた聖に一気に迫り、上段から一閃する。聖はそれを木刀で受け止めると、そのまま攻撃を滑らせる。
「ここだっ!」
聖は一呼吸でシグナムの後ろに回りこむと、シグナムの肩を狙う。だが、シグナムはそれに焦らずに、対応し瞬時に背中に木刀を回し受け止める。
それを払いながらシグナムはまたも聖と正面で対峙する。
「いい狙いだが……今日のお前はどこかおかしいな。剣に迷いが見られるぞ?」
「え?」
「先ほどのところ、もっと早く私の肩に一撃を入れられただろう? なぜ一瞬遅れた?」
「それは……」
聖は言葉に詰まる。
するとシグナムは小さく溜息をつき、
「仕方あるまい。今日はこれで終わりにしよう。……白雲、悩んでいるのであれば一人で抱え込むな。お前も高町のようになるぞ?」
「……わかり、ました」
シグナムの言葉に、聖は声を詰まらせながら返答した。それに対し、シグナムは静かに頷くとそのまま屋上から消えていった。
シグナムが消えた屋上で、聖は大の字に寝転んだ。見上げた空に移るのは二つの月と、満天の星空だ。
「……時が来ればいずればれる事だよな。でも――」
聖は目の上に腕を乗せながら、
「――まだ、言うわけにはいかねぇんだよな」
小さくもらされた聖の言葉は、夜風とともに、消えていった。
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