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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
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安綱」
〈そこまで行っていましたか?〉
「うん、フレーム自体は大して損傷はないけど……コアのほうにダメージが残ってるよ」
聖のいなくなったデバイスルームでマリエルと安綱は静かに話しをしていた。
〈……あとどれくらい持ちますか?〉
「……今のまま使ってれば多分一ヶ月。でも今日整備するからまだ少し延ばせるはずだよ……」
〈そうですか。……まぁそれぐらいあれば十分です〉
安綱の言葉にマリエルは唇を噛む。
安綱のコアには誰が付けたのかわからないが、あるプログラムが組み込まれていた。それは自壊プログラムだ。時が来れば自動的に発動するようになっていて、マリエルの手を持ってしてもそれを解除することは不可能だった。
因みに行っておくと、その自壊プログラムの期限は既に過ぎていて、今は何とかそれを伸ばしているに過ぎないのだ。
「ねぇ……やっぱりこのこと聖くんに伝えたほうが!!」
〈なりません〉
「どうしてっ!?」
〈自らの主に心配事を増やさせるなど私の理念が許しません。それになにより、私如きのことであの方を悩ませたくないのです〉
悲痛な声を上げるマリエルに対し、安綱は気丈に言い切った。その声は機械音声で一定に聞こえるものの、確かな決意がこめられていた。
少しの沈黙の後、マリエルは目じりに溜まった涙を服の袖でぬぐい端末を操作し始めた。
「安綱。確かにこのことは聖くんには言わないけど、安綱を大切にするようには伝えるからね?」
〈……それぐらいならば構いません〉
安綱はマリエルの言葉に静かに返答し、そのまま一度も口を開くことはなかった。
ヴィヴィオやなのは達と夕食を終え、時刻は深夜。
聖は木刀を持ちながら六課の屋上で素振りをしていた。最近はヴィヴィオも聖がいなくても眠れるようになってきたので、聖は時折こうして夜の鍛錬をしているのだ。
「フッ! ハァッ!!」
気合の声を時折挟みながら、聖は仮想の敵を決め木刀を振る。
「随分と気合を入れているな白雲」
すると、聖の背中の方から凛とした声が聞こえた。
声の方向を見ると、壁に背を預けた状態のシグナムが聖を見つめていた。
「シグナムさん。なんでここに?」
「いや、少し残業が残っていてな。部屋に戻ろうとしたところでお前が屋上に上がっていくのが見えたので付いて来たまでだ」
「そっすか。でもめずらしいっすねシグナムさんが残業なんて」
「今度意見陳述会が開かれるからな。それの打ち合わせなどがあったのさ」
シグナムは片手に持ったスポーツドリンクの入ったボトルを聖に放る。
聖はそれを受け取ると、軽く頭を下げ、ドリンクを一口飲む。
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