第十七話 〜ひとときの休息 前編【暁 Ver】
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よ。嘘じゃない。それを探して貰おう。そうだな、ヒントくらいは出そうか……今まで交わした私との会話を思い出してみたまえ。見事解除出来たら……ふむ。そうだね、フェイト嬢? 知っているだろうが『プロジェクトF』の研究は形を変え、未だ続けられている。研究施設の情報を提供しよう』
「ふざ、けるな」
プロジェクト、F? ブラックボックスを睨み付けるフェイトさんの表情を見れば、それが如何に重要なことなのかは、あたしでもわかる。
「パスワードを見つけて解除するまで、誰かが走りっぱなし言うわけか?」
『その通り。交代で走り続けても構わんがね』
八神部隊長があたし達へと目配せした。だが。
『一般人を避難させるなど考えないことだ。こちらで起爆させてもいいのだよ? オーディエンスがいないとつまらないだろう。人払いをしたのは正解だったね。パニックにならずに済む。流石六課の部隊長だ』
「嫌みはええ。……何一つ信用でけへんな」
『まだ、そんなことを言っているのかね? いい加減腹をくくりたまえ、指揮官殿。ゲーム開始は……十五分後だ』
「楽しそうですね。ですが……乗ってくるでしょうか」
「乗ってきて貰わないと困るな。折角用意したゲームだ。さて、彼女達は……ミス・八神は一般人を護る為に、一体誰を」
──── 生け贄に差し出すのだろうね?
〜ひとときの休息 前編 了
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