暁 〜小説投稿サイト〜
空を駆ける姫御子
第十七話 〜ひとときの休息 前編【暁 Ver】
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
よ。嘘じゃない。それを探して貰おう。そうだな、ヒントくらいは出そうか……今まで交わした私との会話を思い出してみたまえ。見事解除出来たら……ふむ。そうだね、フェイト嬢? 知っているだろうが『プロジェクトF』の研究は形を変え、未だ続けられている。研究施設の情報を提供しよう』

「ふざ、けるな」

 プロジェクト、F? ブラックボックスを睨み付けるフェイトさんの表情を見れば、それが如何に重要なことなのかは、あたしでもわかる。

「パスワードを見つけて解除するまで、誰かが走りっぱなし言うわけか?」

『その通り。交代で走り続けても構わんがね』

 八神部隊長があたし達へと目配せした。だが。

『一般人を避難させるなど考えないことだ。こちらで起爆させてもいいのだよ? オーディエンスがいないとつまらないだろう。人払いをしたのは正解だったね。パニックにならずに済む。流石六課の部隊長だ』

「嫌みはええ。……何一つ信用でけへんな」

『まだ、そんなことを言っているのかね? いい加減腹をくくりたまえ、指揮官殿。ゲーム開始は……十五分後だ』





「楽しそうですね。ですが……乗ってくるでしょうか」

「乗ってきて貰わないと困るな。折角用意したゲームだ。さて、彼女達は……ミス・八神は一般人を護る為に、一体誰を」


──── 生け贄に差し出すのだろうね?






 〜ひとときの休息 前編 了


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ