後輩と北欧の変態
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う問い掛ける。
もし私が別の世界に行っている間に先輩の世界の時間が進むのならば、彼と私の年齢差が広がってしまうかも知れない。
「大丈夫じゃよ、その間はあの男の世界の時間軸は進まない。故に心配はいらんよ」
「…そうですか、なら行ってきます」
「ああ、行ってまいれ真綾よ。主の健闘を祈っているよ」
オーディンの祝言を背後に受けながら、私は扉を開いた。
そうしてその部屋から、境界の狭間から消えた。
「…行ってしまったか。彼女の新たな生に、行く道に祝福があらん事を…」
少女を見送った後、祈る様にして。そう虚しく、その言葉は部屋に木霊した。
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