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緋弾のアリア-諧調の担い手-
後輩と北欧の変態
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ていますよ」

「死ねば、あの男にも二度と会う事も出来ないのだぞ?」

「ええ、それも充分に理解していますよ」

「ならば、何故…?」


オーディンとしては少女の身を案じる為に、想うが故に出した条件。
神の庇護下にあれば、死ぬ事もなく、生きて生還する事が出来る。
だが少女は神の庇護を要らないと、不要だと申し出た。


「私は負けません。もしそこで負ける様なら、私の先輩に対する想いはその程度だという事でしょう」


確かな信念を込めて、そう言葉にする。これは自らの想いを賭けた闘い。
それ故に、安全な籠に守られる事などあってはいけないのだ。

……そうだ。

死ねば、私の先輩に対する想いはその程度だったと言える。
私が先輩の下に、共に歩む為にはそれ位の逆境を越えて行かなければならない。


「……よかろう」


降参だ…そう言わんばかりに、主神はやんわりと手を振る。
自らが折れる形で、オーディンはそう口にした。

今この目にしている少女は、初めて見定めた時とはまるで別人の様に見違えている。
最初は生きた死者の様にも思えた。

それがどうだろうか…?

今、この少女は刹那に輝いている。
どの様な宝石よりも華美で、あらゆる果実よりも甘美だ。

この少女の決意と覚悟、信念。
それを遮られる者など、何人でも、たとえ神であろうとも存在しないだろう。

一人の男を思う、一人の少女の想い。
積み重ねてきた想い、それは世界の法則すらも超越した。

故にそんな一人の少女に主神は魅入り、そして打ち震えた。


「譲歩しよう。だが少なからず、主の新たな歩みに餞別を贈らせて欲しい」


それが私が示す最大限の譲歩であり、祝福であると、そう告げる。
それに直ぐに少女は首を縦に振らなかった。
だが、主神も譲るつもりはないと理解したのか、渋々といった具合に首を振った。


「……解りました、それで手を打ちましょう」

「うむ、特典の方はこちらである程度の物をつけておこう」

「はい、お願いします。…それで、私はどうすればいいのですか?」

「既に用意は整っておるからのぉ、そこの扉を潜ってくれれば直ぐに転生出来る」


そうして、オーディンは部屋に何時の間にか立て付けられていた扉を指し示す。
それを目線で追い、私はゆったりと椅子から立ち上がる。


「……行くのか?まぁ、一刻も早くあの男に会いたいと思う気持ちも解るが」

「ええ、必ず生きて帰ってきますよ」

「それならば、次に会う事になるのはゲームクリア後のこの部屋でじゃの」

「はい。そういえば、私が別の世界に転生している間は…」


扉に手を掛けたまま、私はオーディンに向き直り、そ
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