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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第188話】
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うと、慌てたのか積極的に誘っていた二人の後ろに居た男二人が、もう私達を諦めようって言っているのだけど――。
「馬鹿! これだけ可愛い子が勢揃いしてるのに諦めるやつがあるか!!」
此方にも聞こえるぐらいの怒鳴り声。
それに気付いて愛想笑いをするけど、私としては早く諦めてほしいとしか思えなかった。
……それに、お兄ちゃんがこの事態に既に気付いてるのが……。
「……この人達、ちょっとしつこいよね? ……実力行使……する?」
「ダメだよシャル。 幾ら女尊男卑でも、力で捩じ伏せちゃうのだけは避けたいから……。 ……やっぱり、痴漢って叫んだ方が早いかなぁ」
そうシャルに聞こえる様に呟くと、それを見た男達が――。
「なに? 内緒話? 内緒話ならあっちのお兄さん達の車の中でしても良いんだよ? ついでに山奥まで皆でドライブとか――」
山奥までドライブ――その言葉を聞いた時点で、下心しか無いと判断した私は――。
「結構です。 ドライブならそちらで勝手に行ってください。 そして、二度と私達の前に帰って来ないでください」
普段の私なら言わないような黒い言葉。
大体、出会ってすぐにそんな関係になれるはずないし、なりたくもない。
そんな考えを余所に、ラウラも――。
「わかっただろ。 私達は貴様等を相手にするのも時間の無駄なのだ。 ……戦場なら、既に貴様等の命は無いものと思え」
「な……に?」
ラウラの言葉に反応した鼻ピアスした男は、ラウラに詰め寄ろうとするその時――。
「およしなさいな。 わたくしの友人に手をあげるのならば、貴殿方の人生、取り返しのつかないことになりましてよ?」
「あ……セシリア!」
深い縁の白の帽子を被り、いつもの制服の印象と変わらない出で立ちのセシリアが眉を吊り上げて立っていた。
「……貴殿方も、もう諦めなさいな。 これ以上問題が大きくなりますと、貴殿方の人生……困ることになりましてよ?」
気品ある佇まいからくる言葉と威圧感に圧倒されている四人組。
……正直、問題が大きくなると私達代表候補生の方が色々と不味いのだけど――ここで誰かが(主に私かも)不安な表情を見せると付け入る隙を与えるかもしれない。
「……それに、いい男というのは引き際を見極めるものでしてよ? ……わたくしの見立違いかしら? 貴殿方なら引き際も既に心得ているとわたくしは思いますが……?」
「う……、た、確かにそろそろ諦めようと思っていた所だ。 ……今日は諦めて帰るか」
「だ、だからさっきから諦めようって言ってたじゃ――」
「うるせぇっ!」
そんな怒鳴り声
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