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アマガミという現実を楽しもう!
第9話:オリエンテーションキャンプ(2)
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の歳と同じ代の子どもに対して恋愛対象に見たり性的な対象には見たことはないはずなんだけど…


「でも、変わったことも多くあるぞ」
「何よ」
「知子や響、それに逢も容姿や雰囲気が大人っぽくなった。」
「大人っぽくなったって…、いやらしい目で見てたんだ」
「何言ってるんだか、褒めてるんだよ」
「…」


無言


「…たっくんも背や背中が大きくなったよ」
「そうかい」
「…大人びたところは変わってないけど、…かっこ…よくなったね…」


 最後の方は聞こえなかった。いつの間にか肩にそっと置かれた手は肩になく、俺の首にぐるっと回されていた。力もぎゅっと入れられていて少しだけ息苦しいかも。俺は背中に当たるその微妙な膨らみに過敏に反応してしまったマイサンを鎮めさせることに集中することにした。
 知子の心臓の音が伝わってきた。ハートレート(心拍数:Heart Rate)を測ったら、それなりに厳しいメニューを消化した後くらいの様子だった。


(…緊張でもしてんのか?誰かに見つからないか、ヒヤヒヤしているのがこの脈につながっているのか?)


 俺のマイサンも未だにテントを作っているからヒヤヒヤしてるわ。多分、同じくらいのハートレートだろう。こんなジャージのピラミッドを他の奴に見られるわけにはいかん。同窓生を背負って男としての部分が出てしまいました、なんて評判広げられたくないしな。


「たっくん……あたし、…っと…た…くんと…いっしょに…」


 かすれて言葉が聞き取れない。寝言か?俺の後頭部に知子の頭に当たる。















「ねぇ、たっくん」
「なんだ、起きていたのか」

「たっくんは…恋したことある?」
「なんだよ、唐突に」

「たっくんはやっぱり、その、響ちゃんが好き…なの?」


 何を聞いているんだこいつは。エロゲーなら、これはフラグだってことは分かるんだけどな。前世では、同じようなことがあって勘違いして、そして失恋したからな。それで教室では気まずくなるわ…落ち込むわ…、はぁ。


「やっぱり響ちゃんのほうがいいわよね…あたしみたいな男勝りなんかより」
「何を意図して聞いているか知らないが、お前が女の子として魅力がないと思っているならばそれは間違いだぞ。」


 はっきり答える。


「お姉さん気質でしっかり者で頑張り屋さん、それなのに意地っ張りだったり料理が下手だったり…そんなお前だから俺はこうして仲良くやっていけてるんだよ。もし、お前がそうじゃなかったら、こうしてずっと一緒にいないさ。そういうお前が、俺は好きだからな。」


 勿論、Likeの意味でだぞ?一瞬背中の知子でピクッと大きく反応する。何だ、
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