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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
尋ね人
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、シンカーを罠に掛けるという強硬策にでました。出口をダンジョンの奥深くに設定してある回廊結晶を使って、逆にシンカーを放逐してしまったのです。その時シンカーは、キバオウの「丸腰で話し合おう」という言葉を信じたせいで非武装で、とても一人っダンジョン再奥部のモンスター郡を突破して戻るのは不可能な状態でした。転移結晶も持っていなかったようで・・・」

「三日前、か・・・」

右手を顎に添え、俺は考える。ユリエールさんは「いい人過ぎたんです」とぽつんと呟いた。

「お会いしたばかりで厚顔きわまるとお思いでしょうが、どうか、私と一緒にシンカーを救出に行ってくださいませんか?」

俺は悩んだ。正直、助けようにもこと人が本当のことを言っているのか分からない。もし、嘘だとすれば昨日の仕返しという線もあり得る。
それはキリトも同様だった。

そんな中ユイはカップから顔を上げ、俺たちに言った。

「だいしょうぶだよ、ママ。その人嘘ついてないよ」

「ユ・・・ユイちゃん、そんなこと、判るの?」

ユイは小さく頷いた。

「うまく言えないけど、わかる・・・」

そう言ったユイの頭をキリトは撫でて言った。

「疑って後悔するよりは信じて後悔しようぜ。行こう、きっと何とかなるさ」

「相変わらずのんきな人ねえ」

アスナは苦笑しながら言った。

「ごめんね、ユイちゃん。お友達探し、1日遅れちゃうけど許してね」

「ありがとうございます。なんとお礼を言っていいか・・・」

「それは、そのシンカーってヤツを助けてからにしましょう」

俺はそそくさと準備を進める、そして久し振りに白のコートに身を包むと

「大事な人なんでしょ?」

「はい・・・」

「よし、そういうことならキリト、アスナ、エリー。俺たちの最初の仕事だ」

「仕事?」

そう、一時退団しているものの今の俺たちは血盟騎士団のメンバーである。
そして俺はあのコロシアムでの決戦の後、ヒースクリフに提案した新しい部隊の結成。

「俺たち、血盟騎士団の新部隊」

その部隊の名は、

「《ハーモニクス》の!」

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