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アマガミという現実を楽しもう!
第7話:女難な新生活
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りと断ろう。


「それでも、茶道b「ちなみに水泳部と掛け持ちしている先輩もいるからな。あっちがメインで、こっちは冬と春先だけ手伝ってくれているそうだ」…」
「水泳部のプール、冬は使えない」


 ……確かにこの学校は屋外プールで温水を作り出す装置なんて無かったな。温水を作り出したり、維持するのは相当の金が必要だし公立中学じゃあ無理があるな、と感じたよ。練習でプールにいったのは、それなりに離れた場所のプールを時間を決めて貸し切りにしてもらって泳げた訳だし。そこを見落としていた。何だろ、一気に形勢が畳み掛けられていく気がする。逃げる手は、中途半端は嫌だ、との一点張りで通すしか……


「悪いが、中途半p「水泳部は冬場は朝練しかなくなるから時間的には余裕もある。もしアンタがそれで中途半端になるのであれば、気持ちを切り替えられない証拠だよ。」」


 夕月がまた一歩俺に近づき、俺は一歩後退する。ガシャン、俺の後ろに緑のフェンス。横から逃げようにも飛羽の奴が先回りして逃走ルートを塞がれる。弁論としても置かれている状況としても、分がさらに悪くなる。夕月め、原作でも強引さや引っ張る力があるな、とプレイ時に思ったが、それ以上に弁論術の心得があるぞ。気を抜いたら、首を縦に振らされそうだ。おまけに飛羽も、まるで読心術でも使えるのではないのかと思わせるような動きで俺を抑えにきている。


「なぁ遠野、本当に頼むよ。この入部届けにサインするだけでいいからさ」


 夕月が更に接近してくる。俺と夕月の間は5cmあるかないか、端から見ればイケナイ逢引をしているみたいだ。おい、もう少しで身体が触れ……おい、身体が触れてるぞ。やんごとなきその二つのモノを押し付けないでくれ、俺のマイサンが元気になっちまうじゃねえか。これは、色仕掛けって奴だよな。駄目だ、俺はこういうのには弱いんだ。前世と今世を振り返ってもう分かったわ。顔が血が上って、頭の中がぐちゃぐちゃになったようだ。いかん、何も考えられない…


「ほれほれ、男は度胸だよ!スパッと決めちまいな!」
「ええじゃないか、ええじゃないか」


 飛羽と夕月の押しのある声に身体の温かさと柔らかさ。俺の頭は次第に考えるのを止めはじめ、渡されたボールペンを受け取ってその用紙に学年、クラス、それに名前を……




















「たっくん、駄目!!」



















 凄い勢いで室内とこの屋上を隔てる扉が開けられる音がした。俺と夕月・飛羽ペアは、音のした方向を見る。そこには、必死の形相で肩で息をしている知子がいた。さらに後ろに、同じく呼吸を抑えるのに必死な響がいた。日光が当たっ
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