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少年は魔人になるようです
第81話 少年達は己の戦いをするようです
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確かだ。

で……お前の憧れってのは、お前みたいなヒヨッコがちょこっと修業した上の思い付き技でくたばると思うか?



「……!!」

「"最強"ってのはそんなもんか?どうだ、試してみろよぼーず。」

「―――あぁぁあああああああああ!!」


そう、今ここで・・・棒立ちのラカンさんにすら通じないならそこまでだ。隠していても意味が無い。

気になる事もある。ラカンさんが・・・意図的に避けているであろう事案に。


「"ラステル・マスキル・マギステル!! おお、神よ! 哀れな羊に祝福の裁きを! 三条九条の光持て!

断罪を!断罪を!断罪を! 貴様らは掌の上!"『天壌歌舞する天上の拳(ダーラッド・ヘヴンリィ・ヘヴン・ハルトゥス)』!!




「おぉ……戦術魔法を乗せるか…!!」



天空に呼び出されるそれを集束・腕に乗せる。周囲を薙ぎ払う力を右手一つに集束するから、威力は折り紙付き



だけど、その代償として、右手が"破壊"されて行く。長くは乗せられない―――

行きます、ラカンさん。父さん、愁磨さん・・・これが!!


「これが僕の全力―――『天壌天拳』!!」
ド ン ッ ッ ッ ! !
「わぷっ……!!相変わらず人間から出る物理エネルギーじゃねぇな……!つかあのおっさん大丈夫か?

ミンチになってんのとか勘弁だぞ………。」


周囲に奔った雷撃で蒸発した水が水蒸気になって、ラカンさんの姿は見えない。

完全に受け切られた手応えがあったから、ミンチにはなってないと思うけれど・・・風穴が開いてたり

しないよね?と、霧が晴れた先にいたラカンさんは―――


「す、凄い!むきz「ゲプァッ!」ら、ラカンさーん!?」

「いってぇなコンチクショウ!!」
ゴッ!
「まろんぼっ!!?」

「吹っ飛んだぁーー!!って、先生大丈夫かよ!?」


無傷かと思われたラカンさんだったけれど、どうやら少々効いていた様で、軽く吐血した。

そして逆ギレして殴られた僕は、遺跡の彼方へ殴り飛ばされる。

ひ、酷いよ・・・!自分で殴れって言ったのに!・・・でも、まさか僕の全力で無傷って・・・。


「オイオイ、お前一体どんな化けモンに修行つけてもらってたんだよ。一瞬意識飛びかけたぞ。」

「化け物……まぁ、アンタよか化け物かもしれねぇな。」

「その………麻帆良の学園長先生に……。」

「なにぃ!?あの"修羅"が師匠だって!?そりゃ数ヶ月で飛躍的に強くなるわなぁ。」

「あと……えぇと………しゅ、愁磨さん達にも………。」

「…………ハァ!!?愁磨とノワールさm…ゲフン、ノワールさんにも修行つけてもらってたのか!?」
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