第81話 少年達は己の戦いをするようです
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
されている時間は殆どないですが、強くなりたいんです!」
「フッ…………いいぜ。けど、俺の修業はキツイかもだぜ。」
「覚悟の上です!既にそれなりの修業はしてきたつもりです。」
「ハッハ!素直だなオイ。奴とは正反対だな、タカミチの言った通りだぜ!よーし、じゃあ早速行くか!
遅くても二週間であの影使いに勝てる様にしてやるぜ!」
それは―――凄い進歩なんだろうけれど、僕にはそれじゃあ足りないんだ。
カゲタロウも強かったけれど、あいつは・・・あいつらは、それよりも遥かに強い。多分―――
「それもいいんですけど……ラカンさんより強くなれますか?」
「ブッ……!!ワッハッハッハッハ!!すげぇ欲張りだ、気に入ったぜぼーず!!
そりゃいい!俺と同じくらいは強くなれるかもなぁ!そっから先はお前次第だな。
さぁて、するにあたり―――」
ドンッ!と何処からともなくスクリーンが出て来て、映像が流れ出す。
「まずはこの世界にあった事と、自己紹介をしないとな!」
「は、はぁ……。」
『コホン。解説しよう!二十年前、ここ"魔法世界"は未曽有の危機に瀕していた!些細な誤解と諍いから
始まった争いが、世界を南北に二分する大戦へと発展してしまったのだ!!
そんな中!無辜の民を救うべく颯爽と現れた男達がいた!名を"紅き翼"!そのリーダーは―――
言わずと知れた"千の呪文の男"ナギ・スプリングフィールド!当時14歳ながら、千の呪文を
操ったと言う最強の魔法使い!』
「しかしその実態は、使える魔法は数種類!しかもアンチョコ読まねぇと呪文も唱えられねぇと来た!!」
「えぇえっ!?それはどういう―――」
思わぬ補足説明に声を上げるけど、その間にも映像が流れていくので仕方なく黙る。
サムライマスターと呼ばれた詠春さんと、元政府の犬であったと言うガトウ・カグラ・ヴァンデンヴァーグ、
その弟子であったタカミチ、それと端折られたアルさんとゼクトさん。
「そして"千の刃の男"!伝説の傭兵剣士、自由を掴んだ最強の奴隷剣闘士!!サウザンドマスターの|好敵手《ライ
バル》!
勝敗は498対499!それがこの俺!ジャック・ラカンだっ!!」
「おぉ〜…!!」
パチパチパチ
「………はぁ。」
「何だー、嬢ちゃんは興味なさそうだな?」
「まぁ……私とは直接関係ない世界の話ですんで。と言うかトンデモバトル勢に巻き込まないでくれ。
私は情報収集とかその他の事務仕事がしてぇんだ。」
ここまで来てから今更だけどな、と顔に書いてあるんですが・・・まぁ、追求しないでおこう。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ