第三話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いといけないって思ってたところだし」
「なるほど……まあ偵察に行くくらいなら、少人数でもいいわね」
「そうね……じゃあ十分後、中庭に集まって頂戴」
一同は軽い打ち合わせを終え、準備のため解散した。
十分後、中庭に集合した一同だったが、なぜかその中に黒髪のロングヘアーの人物が混ざっていた。
「……なぜあなたがいるの?」
「なにって、部下が戦場に出るのよ? ついて行かないわけないじゃない」
「ごめんなさいね。姫様に聞かれてたみたいで、言うことを聞かないのよ」
「あたりまえよ」
そう言って、月の姫様は踏ん反りかえっていた。
「本音を言うと?」
「妹紅ばかりにいいところ見せられたくないから」
「……そんな事だろうと思いましたよ」
「まあいいじゃない。で?博麗神社の偵察でしょ?さっさと終わらせてしまおうじゃないの」
「姫様、一応敵の規模がわからないのですから、慎重にお願いしますね」
「わかってるわ」
自信ありげにしゃべる輝夜だったが、誰もが心配していた。
「じゃあ行きましょうか」
「ええ」
紫がスキマを展開させると、一同はゆっくりと中に入って行った。
スキマを抜けると、そこは博麗神社周辺の森の中だった。
辺りに人や妖怪の気配はなく、辺りは木々が静かに立っていた。紫達は警戒をしながらもゆっくりと進んでいく。
数分後、目の前には半透明のカーテンみたいなものが現れていた。
「これが結界かしら?」
「ええ。やっぱり効力が薄くなってたわね……波打ってる」
霊夢は結界のそばに近寄ると、お祓い棒で結界をつつく。すると、結界は神秘的な音と共にスッと消え去った。
手をかざし通れるようになったのを確認すると、一同は再び歩き始めた。
「この結界に反応があったのよね?」
「ええ。感覚的には突き破る感じかしら」
「突き破る……革命軍にも結界を解ける人物がいたのかしら?」
「それはどうかな……結界が弱くなっていたのもあるし、少し強力な攻撃で破壊されてもおかしくはなかったからなぁ」
「とにかく神社に行ってみればわかることよ。ほら、見えてきた」
森の先には茶色い木製の建物が見え始めていた。赤い鳥居もかすかに見えている。
森を抜け神社に近寄った紫達は、辺りを見渡して異変がないか調べ始めた。しかし、どこを見ても革命軍の姿は見当たらない。
「誰もいないわね……」
「……気のせいだったのかな? でも、そんなはずは……」
「ちょっと! あんた達こっちに来なさい!!」
神社の裏側を探していた
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ