暁 〜小説投稿サイト〜
ペルソナ4〜覚醒のゼロの力〜
4/12 新生活
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
翌朝、変な夢を見たせいで目が覚めてしまった。

時計を見ると、6時前。早いな。たまには早起きも良いだろう。

事前に受け取っていた新しい制服に身を包み、1階に下りる。

・・・誰も起きてないか。叔父さんは帰って来てるのかな。

いつ帰るかは分からないって言ってたけど。

何か冷蔵庫に入ってるかな。・・・・・・。

静かに閉める。・・・嫌な現実だ。

もう1度開けるが、当然入っている物は変わらない。

ほとんど入っていない状況だ。簡単な物しか作れないか。

トーストとベーコンエッグ、コーヒーぐらいかな。

昼飯とかどうするかな。俺は適当でいいけど、菜々子ちゃんはどうするんだ。

何かあるもので適当に作るか。




両親は家にいないことも多かったから、自然と俺は料理するようになった。

そんなに難しいものは無理だけど。

先に昼食作りを始め、そろそろ出来上がる時間になると朝食も準備する。

朝食が完成したところで、菜々子ちゃんが起きてきた。

「おはよう」
「あっ、おはよう・・・」
「ご飯出来てるよ。顔洗っておいで」
「うん・・・」

菜々子ちゃんが顔を洗っている間に、俺は自分にコーヒーを入れる。

顔を洗ってきた菜々子ちゃんが椅子に座ると、出来上がった朝食を置いて行く。

「ありがとう・・・」
「菜々子ちゃん、コーヒーは?」
「牛乳」

俺は牛乳を注いだコップを菜々子ちゃんの前に置くと、俺も椅子に座る。

「これ、お兄ちゃんが作ってくれたの?」
「そうだよ。美味しい?」
「うん、美味しい」

菜々子ちゃんは俺の作ったベーコンエッグを食べ、笑顔を見せてくれる。

やっぱり女の子の笑顔は良いね。可愛いからね。

「お父さんは仕事?」
「ジケン、あったから。帰って来ないよ」

帰って来ないか。大変だな。

「今日から学校だよね?途中まで同じ道だから…一緒に行こう」

どことなく距離感があるな。さすがに、昨日今日で仲良くなるのは無理か。

それから菜々子ちゃんと鮫川河川敷近くまで一緒に行くと、菜々子ちゃんは別の道だからと別れた。

しばらくは1人だったが、少しずつ周りにも制服を着た学生がチラホラと出てきた。

「よっ…とっ…とっとぉ…」

声がして振り返ると、傘を差して自転車に乗る男子生徒がフラフラしながら走っていた。

まだまだだな。

予想通りと言うべきかあっさり転んでしまい、股間を強く打ったようだった。

「う…。おごごご…」

あれは痛い…。

よく見たら自称主人公の相棒、花村 陽介(はなむら ようすけ)じゃないか。

災難な事故に同情していると、ふと思いつき携帯を取り出す。

「…」
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ