第十六話
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間違ってはいないんだけど、一つ足りないかな。
「エリカが言ったことのほうがまだ正しいけど、実は後一つ条件があったりするんだな、これが」
「あら、そうなの?だったら、聞かせてもらいたいのだけれど」
「まあ、この条件についてはいるのか少し悩むんだけどな。母さんの希望で、美女、美少女限定だ。あ、もちろんだが、俺は例外な?」
エリカは軽く呆れたようにしながらも、護堂に説明を続ける。
「そういや、武双の妹やお姉さんには何回かあったことがあるけど、皆綺麗な人ばっかりだったな・・・」
立夏と静花ちゃんは仲が良いので、そのつながりで護堂は家の家族のほとんどと会ったことがある。
「確かに私もそう思うけど、それについてはそこまで気にしなくて良いわ」
そして、エリカも何人かと会ったことがあるようだ。
もしかしたら、クラスにいる二人と今ここにいる二人を指しているのかもしれないが。
「重要なのは、こっちの業界での立ち位置。『神代一家』は、こっちの業界では知らない人がいないレベルなの」
「そこまで有名なのか」
「そう。そして、有名になった理由は二つ。一つ目は、才能のある子供を集めていることよ。とはいっても、このことだけだったころは、一個人が何かしているな、というレベルだったのだけれど」
でも、今の立ち位置としては全く違う。
「じゃあ、今の立ち位置はどうなんだ?」
「下手に手を出せば組織丸ごと消される、そんな感じね」
護堂は文字通り、開いた口がふさがらなくなっている。
いや〜笑える!
「信じられないかもしれないけど、これは事実よ。事実、そこにいる才能のある子供目当てで手を出した組織がいたのだけど、幹部クラス以上は皆殺し。事実上組織はつぶれたわ。それも二回」
「マジかよ・・・」
「でも、一つ疑問があるわ」
エリカはそう言って講義を打ち切り、こちらに話を向ける。
「まず、あの手紙の内容ならあなたたちは護堂が何者か、知っているのよね?」
「まあ、正史編纂委員会ですら知ってるからな。護堂が魔王様だってことくらいは知ってる」
家の情報網は、正史編纂委員会と大して変わらない。
もちろん、この地域では負けてる、などはあるが、母さんと父さんが人脈を広げているおかげで特定の地域ならば負けはしない。
「だったら、取るべき行動は友人として振舞うことじゃないはずよね?七人目の『王』に頭を垂れ、その即位に祝辞を述べ、畏怖と敬意を捧げる。神代の家でも、こう習っているのではなくて?」
「まあ、そう習ってはいるよ。ただ・・・俺はわざわざ後輩に対してそう言う態度を取るつもりはないからな」
そう言って俺は、両方の手首につけていた鎖状のアクセサリー・・・アテがしているのと同
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