暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
月光校庭のエクスカリバー
第32話
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バーになる。
 それにリザーバーの人数にも限りがあるし、下手をするとリザーバーがフル回転しかねない。
「そうならないようにするために基本人数が少ない競技か、ある程度人数の上限を変えれる競技が選ばれると思う。
 前者だとバスケやバレー、後者だとサッカーやドッチボールが有力だ。」
「・・・テニスや卓球は?」
「そっちは人数が少なすぎる。やるなら一ゲームごとにメンバーチェンジって事になると思う」
 やるのは部活対抗だけじゃないから、練習するのもいいだろう。
 俺を除き悪魔であるオカルト研究部が身体能力で劣るわけが無いので負ける確率は低いのだが
「いくわよ、アーシア」
 カキィーン!
「あぅあぅ・・・あっ!」
 コロコロ。
 アーシアに向かったゴロはアーシアの股下を抜け、すなわちトンネルして後方へ転がっていった。
 運動神経の低いアーシアみたいに身体能力を活かせなければ負けてしまう。
 その点も大丈夫だとは思うが戦闘とスポーツじゃ技術的に違ってくる。
 小猫のスペックでテニスを力いっぱいやればアウトの連続だろう。
 その辺を調整する意味でもこの練習は活きると思う。
 まぁゴチャゴチャ考えているが部長の指示に従うだけか。
 むしろ問題は
 カキィーン!
 コン!
 「・・・」
 祐斗だろう。
 部長が打ったボールは棒立ち状態で俯いていた祐斗の頭に直撃した。
 普段の祐斗なら問題なく取れるボール。取れないにしてもただ頭に当たるなんてことは有りえない。
「おい木場。シャキッとしろ!」
 イッセーの声で気が付いたようだ。
「・・・あ、すみません」
 謝罪を入れてボールを拾い投げるが、機械的だ。
「どうしたの、祐斗?ぼけっとして、あなたらしくないわよ」
「すみません」
 最近の祐斗はずっとあんな感じだ。
 より正確に言うのなら、イッセーの家でアルバムを見た後から何かを考え込んでいる状態である。
 家でも、学校でも、悪魔の活動でも普段の祐斗の面影が無い。
 一時的なモノですぐにいつも通りになると思っていたが何かしら考えた方がいいかもしれない。
 友人であり仲間だ。心配になる。
 祐斗はあのアルバムに移っていた剣が『聖剣』だと言って、憎悪を浮かべていたから聖剣が関係ありそうだ。
 直接聞くのがいいんだろうが、話してくれるか分からないし、今度誰かに聞いてみるかしてみよう。
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