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仮面ライダーOOO The Original Story 〜異世界戦記〜
001   夢と   復活と   メダル
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った。
蓮矢「これは…メダル!」
蓮矢は、一枚を拾い上げて驚愕する。
しかし、その隙を見逃してくれる訳もなく…
『グオオオオ!!』
蓮矢「うわっ!?」
蓮矢は入り口の付近まで突き飛ばされた。
防護服を着ていたため、目立った外傷は無かったが、ミイラの爪痕と至る所に刺さっている瓦礫の破片で、すっかりダメになっていた。
蓮矢は防護服を脱ぎ捨て、薄い格好になると、外に出た。
「くっ…何をやってんだ俺は…!」
蓮矢は自分の無力さに更に憤る…
力が欲しい…
しかし、そう簡単に逃がしてくれる筈もなく、ミイラに追いつかれてしまった。
ミイラが手を振り上げる…
蓮矢は死を覚悟した…
己の無力さを嘆きながら…






(〜〜力が…!!〜〜)





その時だった…

『ガアッ!?』
ミイラが、なにかに突き飛ばされた。
蓮矢は左を向く…
そこには
『「見つけたぞ…」』
伍塔颯斗とおぼしき、男がいた…
「…颯斗…なのか?」
蓮矢は変わり果てた颯斗の姿に愕然とした。
『「ハヤト?この男の名前か?ならば…当たらずとも遠からずだ…」』
男は得意げに応えた
「どういう意味だ?お前は颯斗なのか!?」
蓮矢が声を上げた。
『「我が名はラルフステール・インボーグ…人はラルフと呼ぶ。この世の王だった者だ…今はこの男の身体を借りている。」』
「何を勝手なことを…颯斗を返せ!!」
蓮矢がラルフの胸倉を掴む


『「ほう…よいのか? 我が離れれば、この男は10分もしない内に死ぬ…」』
ラルフがニタリと笑う。
「何…?」
蓮矢の手の力が弱まる。
『「それでもいいというのなら、離れるが?」』
表情を崩さないままラルフが言う。
蓮矢「くっ…ッ!」
蓮矢は、悔しそうに手を放した。
(フッ…容易いな…)
ラルフはそう思いながらほくそ笑んだ。


その時、背後では、ミイラが悶えていた…
そして、ぐちゃぐちゃと気持ちの悪い音をたてながら『それ』は、蜘蛛のような化け物に変わった…
『グオオオオオオオオ!!』
「なっ…、なんなんだコイツ!」
蓮矢が狼狽する。
『「ほう…成長型虫類…ウヴァのヤミーか…」』
ラルフが顎に手を当てる。
「ヤミー?ウヴァ?」
古代語だろうか、否。
分かってはいるが、蓮矢には理解できない。
『「ヤミーはこういう化け物の総称、ウヴァはコイツを生み出したグリードと言う化け物の一人だ。」』
ラルフが説明した。
「こうなったら……どうするんだ?」
蓮矢がラルフを見る。
『「フフフ…少しじっとしていろ…」』
ラルフゆっくりと蓮矢に近づく…
「何をする気だ?」

蓮矢の声に耳など貸さず
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