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我が剣は愛する者の為に
子は母に似る
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に驚いたのか、足を滑らせ、木の上から下に落ちていく。

「雪蓮!」

黒髪の女性がそう叫ぶと同時に、師匠が木の上から落ちる女性を抱き留める。

「大丈夫かい?」

「は、はい。」

突然の師匠の助けに戸惑いながらも、返事をする。
その後、孫堅はその女性の元に近づき、げんこつをする。

「雪蓮!
 前々から何度も言っているだろう!
 お前は私の跡取りなんだから、もっと孫呉の王として気品のをだな。」

孫堅を話を聞いていないのか、全く反省している様子が見られなかった。
それどころか、師匠に興味を抱いているらしい。

「ねぇねぇ、母様。
 この人は?」

「全くお前は人の話を。」

ぶつぶつ言いながらも、孫堅は説明をする。

「この人の名は丁原。
 私の親友だ。
 雪蓮、助けて下さったお礼は?」

「ありがとうございます、おじさま。」

しっかりと頭を下げて、お礼を言う。

「ありがとうな、烈。」

「なに、気にすることはない。
 それにしても・・・・」

師匠はしゃがみ込んで、その女性の顔をしっかりと見据える。

「堅にそっくりだな。
 顔も性格も。」

「ちょっと待て、それはどういう事だ。」

師匠の発言が聞き捨てならないのか、軽く睨みつける。
すると、その女性は後ろにいる俺の事に気がつく。

「ねぇ、あの子は?」

その女性が言うと、師匠は俺を呼ぶ。

「この子の名前は関忠統。
 私の弟子だよ。」

「ふ〜ん。」

その女性はジロジロと俺の顔を見る。
何かついているのだろうか?
何十秒か俺の顔を見つめて、にっこりと笑みを浮かべる。

「関忠ね。
 私は孫策、この子は周瑜。
 よろしくね。」

俺はその二人の名前を聞いて内心、物凄く驚いていた。
それもその筈。
孫策といえば孫権に続く呉の武将で有名な一人。
周瑜は諸葛孔明に並ぶ天才軍師だ。
二人とも女性だけど。
孫策は俺に手を差し出してきたので、俺も手を差し出して握手する。
うおおお、あの孫策と握手しているぞ。
女性だけど。

「ねぇねぇ、母様。
 私、関忠と一緒に遊んでもいい?」

握手し終えると、孫策はいきなりそんな事を言い出した。
それを聞いた孫堅は少し驚き、師匠の顔を見る。
師匠は笑みを浮かべながら、小さく頷く。

「烈も良いと言っているし、まぁいいだろう。
 正し、危ない遊びは駄目だぞ。
 そもそも、お前は後の孫呉の王としてしっかりと皆を・・・」

「やったぁ!
 関忠、冥琳、行きましょう!」

孫堅の話はまだ終わっていないのに、それを最後まで聞かずに俺と周瑜の手を引いて中庭を走って行く。

「だからな、お前にきつく説教
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