暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
変異〜
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しょう」

「あ・・・」

「ルーク、行きますわよ」

「う、うん・・・」

歯切れが悪いルーク、んで・・・

「あ、あのさ。俺一人で陛下に会いたいんだけど・・・」

「まあ、どうしましたの?私達が一緒では不都合でもありますの?」

「そ、そう言う訳じゃないけど・・・」

ガイがニヤリと笑った。

「ははは、馬鹿だなあ。お前は嘘が下手なんだから正直に話しちまえよ」

「ガイ!?」

「実はねナタリア。こいつはピオニー陛下から私的な手紙を預かってるんだ」

「まあ、それならどうして隠しますの?」

そしてジェイドもニヤリと笑った。

「実はここだけの話ですが、陛下はあなたを王妃にとご所望なんですよ」

「わ、私!?私にはルークが!あ、でもアッシュが・・・この場合どうなるのでしょう」

うわーい。見事な位天然姫様だー。

「・・・知也、どう思う(ボソッ)」

「・・・嫌いじゃない空気だな。・・・ほら、相方がクールなもんで(ボソッ)」

「・・・ああー」

なんだかんだでナタリア以外が城の中に入る。

「おい、お前ら!」

「ごめんなさい。なんだか成り行きで・・・」

「お前、ロニール雪山でロケット拾ってたよな。それのことか?」

「う、うん・・・なんだ。ばれてたのか」

「そりゃ深刻な顔してロケット見てれば気になるさ」


「ええ。野次馬根性です」

「「で〜す♪」」


「「あはは・・・」」


「・・・ふっ」

開き直る女子二名と顔を逸らす野郎二名、笑いを堪える男一名。

「・・・ナタリアには黙ってろよ」

そして・・・

「どうしたルーク?おや、ナタリアの姿が見えないが・・・」

「陛下。これを見てください」

「これは!」

ロケットを見て目の色を変える。・・・そしてアニスも固まる。

「俺、赤ん坊のナタリアってわかりません。でも陛下なら」

そこに写っているのは赤ちゃんだ。

「・・・これはナタリアだ。どこでこれを?」

「ロニール雪山です。六神将と一緒に雪崩に逢った場所でした」

「それ・・・前に見たことあるかも。チラッとだけど、確かラルゴが・・・」

「本当か!?」

「・・・ナタリアの乳母が暇をもらったそうだ。今はケセドニアのアスターの元で働いていると聞いた。行ってみるといい」


「わかりました」

「・・・ナタリアに、言うのか?」

「陛下はどう思いますか?」

「・・・わからん。知らせてやった方がいいのか・・・しかし、相手がラルゴなのだとしたら・・・」

陛下は俺を見る。

「はっきりした答えが出たら、一度陛下のところへ伺います」


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