変異〜
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だったら俺が裁いてやる・・・!」
左手を異形に変え・・・
「いけません、サキ!」
『落ち着くッス!』
「ええい、裁かれるのは貴様だ!」
「この・・・!」
「そうですとも、モース様!」
その時、空からディストがやって来た。
「おお、ディストか!」
・・・冷静だったジェイドの目が光った。
「・・・ディスト。いっそのことず〜っと氷付けにしておけばよかったかも知れませんねぇ」
「だ、黙りなさい!あなたは昔からすぐ約束を破って!卑怯じゃないですか!・・・さあ、モース様、こんな奴等は放っておいて、エルドラントへ参りましょう」
「待て、ディスト!わしはこの場で導師の力を手に入れる」
「よろしいのですか?エルドラントで厳かに行う方が・・・」
「世界のあるべき姿を見失っているこの愚か者共に、わしの新たな力を見せつけるのだ」
「それでは・・・遠慮なく!」
ディストがモースに何かをし始める。
「ディスト!何をしているのです!その技は・・・」
「おだまりなさい!」
「がはぁっ!?」
一瞬目が眩み・・・次の瞬間にはモースは人間の姿を留めていなかった。
「な、なんだあれは・・・」
「・・・私の目と同じです。体に音素を取り入れる譜陣を刻んで力を上げる。ただあれは・・・第七音素を取り入れる譜陣です」
「第七音素の素養がない人がそんなことをしたら全身の音素が変異します!」
「ぐふぅ・・・ディスト!?なんだ、この醜い姿は!」
「(元からだろ)」
「それは第七音素を暴走させないため、最も相応しい形を取ろうとしているまで。ご安心下さい。力は導師そのものでございますとも!」
「・・・おおお!これは・・・!確かに力がみなぎってくる!これは始祖ユリアのお力か!」
ラプソーンみたいになったモースが空を飛ぶ。
「わしはこのままエルドラントへ向かう。お前も後で来るがいい」
モースが飛び去っていく。
「人間があんな姿になっちまうのか・・・」
「・・・」
俺は思わず黙る。
「素養の無い第七音素を取り込めばいずれ第七音素との間に拒絶反応が起こり、正気を失います」
「モースは導師の力を欲しがっていましたから、本望でしょう。ま、私は実験ができれば誰でもよかったのですがね」
ディストも去っていく。
「・・・しまった、逃がしたか」
・・・とにかく訳が分からないことが多すぎる。今までのことを、テオドーロさんに報告することになった。・・・のだが。
「ごめん。バチカルに来たついでに陛下に挨拶していきたいんだけど・・・」
ルークが提案する。
「あら、そうですわね。参りま
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