変異〜
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・・・俺達はアルビオールの中でただ、目的地に着くまで黙っていた。それぞれに思うことがあるのだろう。そしてベルケンドに到着した時・・・目の前にいた人が突然倒れた。
「(・・・え?)」
ティアとルークが駆け寄る。
「しっかりして!?・・・間に合わなかった?何故・・・」
その時、、バチカル兵がやってくる。
「・・・これで今日は三人目だ」
「どういうことだ?」
知也が聞くと兵士はため息を吐く。
「ここ数日、突然死が増えてるんだよ。どうもローレライ教団へ預言を聞きに行った直後に倒れる奴が多いみたいだな。治療師さんで助けられないとなると、怪我の類じゃなくて病気かねぇ・・・」
「変だよ。今教団では、預言の詠み上げを中止してるんだよ。イオン様がそう決めた筈なのに・・・」
「いや、この障気ってのが出てくるちょっと前から再開したみたいだぜ。旅の預言士が各地を回っててね。俺も詠んでもらったぜ」
「その預言士はどこへ行ったかわかりますか?」
撫子が聞くが、兵士は首を振る。
「さあ・・・バチカルの方へ向かったみたいだがな」
そう言って兵士は死体を担いで去っていく。
「今のはフォミクリーでレプリカ情報を抜かれたのかも知れませんね」
「どうしてそうだとわかる?」
ガイの言葉にジェイドは答える。
「実験では情報を抜かれた被験者が一週間後に死亡、もしくは障害を残すという事例もありました。先程の方と亡くなり方はよく似ています」
「・・・とにかく、その預言士を見つけて止めなきゃ不味いだろ」
「ああ。もう俺とアッシュみたいな関係は生まれない方がいいに決まってる」
「スピノザから話を聞いたら、旅の預言士を捜した方がよろしいですわね」
そして、研究所に向かい、スピノザと会話する。
「おお、今度はお前達か!しかし大変なことになってしまったな」
「やっぱりタルタロスじゃ抑えきれないほど、振動が激しくなってるのか?」
「うむ。このままでは再び大地が液状化するかもしれん」
「それじゃあ、また元の魔界に逆戻りじゃないか」
黒羽は頭を掻く。
「根本的に障気を消せないかしら・・・」
「それなんじゃが、ルークの超振動はどうじゃろうか」
「そんなこと出来ないんじゃないか?」
ルーク自身が言うが・・・
「超振動は物質を原原子レベルにまで分解する力がある。わしは超振動は専門ではないが、可能じゃろう」
「・・・そう言えば、先程の口振りでは先客がいらしたようですが?」
「ああ。アッシュじゃよ。外殻降下時の第七音素の流れとやらを調べているとか・・・」
「アッシュ!?アッシュがここに来ていたのですか!?」
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