楽園の塔
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うぐ・・・ああああっ!」
「ルーシィっ!」
「あと5分くらいで死んじゃうよ〜、君ィ〜」
そう告げるミリアーナを追うべきか、ここで苦しむルーシィを助けるべきか・・・ルーの中ですぐに答えは出た。
エルザに心の中で謝り、ルーシィのチューブをほどきにかかる。
「そういやミリアーナ、君にプレゼントだゼ」
ウォーリーがそう言うと、彼の手に眠るハッピーが現れる。
「みゃあ!ネコネコ〜!もらっていいの〜!?」
かなり猫が好きなのか、大喜びでハッピーを抱きしめるミリアーナ。
そんなミリアーナを嬉しそうに見つめるウォーリー。
「ミリア!エルザを拘束しろ」
「みゃあ、ネコネコ〜」
「ミリアーナ、頼むゼ」
「みゃあ♪」
エルザの拘束に取り掛かるウォーリー、ミリアーナ、シモン。
その3人とは別に立っていたショウは、目に涙を浮かべた。
「姉さん・・・帰って来てくれるんだね」
涙を浮かべているがその口は笑みを湛えている。
嬉し泣き、というヤツだろう。
「『楽園の塔』へ。きっとジェラールも喜ぶよ」
それを聞いたエルザは、朦朧とする意識の中で驚愕した。
(楽園の塔!?か、完成していたのか!?)
ルーシィはチューブに拘束され、ルーはそれをほどきにかかる。
ナツは口に、アルカは背中に銃弾を撃たれ、気を失っている。
グレイは頭から血を流し、心臓辺りに折れたパイプのようなものが刺さっている。
ジュビアはその付近に倒れ、動かない。
ティアは割れたアルコールの瓶の欠片の上に俯いた状態で気を失って座っている。
妖精の尻尾のメンバーがやられている間に、エルザは浚われてしまったのだった。
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