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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第38話 バルトマンの過去(前編)
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!」
滑走路では既に魔法戦が始まっているが、予想以上に敵の数が多い為、かなり押されていた。
「………これは中で戦闘が始まるのも時間の問題だな」
「お父様………?」
「非常時だ、敵を制圧する」
「いくらお父様でもこの数は!!」
「カリム、危険だからお前は何処か見つからない場所で隠れていろ」
「お父様!!」
「ヴィンデルブレンバーセットアップ」
そう言うと両腕に沿うように長い双剣が現れる。
「さて増援が望めない以上、何とかカリムの脱出路だけは確保せんとな………ならば少々危険だがワシが囮になって敵を引き付けるしかなさそうだな………」
「お父様!?お父様がいなくなってしまったら聖王教会はどうなるのです!!」
「確かに未だに私利私欲の為に教会を使おうとする者はいる。だがソイツでは結局何も出来んよ」
「ですが………」
「時にカリム」
「えっ?はい?」
「何故ワシが死ぬ前提なんだ?あれくらいの人数にワシが殺られると思っているのか?」
「………………出来ません」
長々と考えた結論がそれだった。
「と言うことだ。お前はワシが敵を引き連れている内にさっさと脱出しろ」
「えっ?お父様!?」
止めるカリムを無視し、外へと向かっていったロレンス。
「脱出しろって言われても………」
周りを見ても出口は入ってきた入り口のみ。
その入り口は全てシャッターが降りており完全に逃げられないように塞いでいた。
「入り口は駄目、だからって滑走路に出ても敵に狙われて終わり。後は職員用の非常口かな?」
職員に聞こうとしても逃げまとい混乱していて話しかけられる状況でもなく、他のお客もその場でうずくまっていた。
「自力で探すしか………きゃああ!!!」
大きな爆発があり、その場が大きく揺れた。
「何………?」
隠れている場所から恐る恐る顔を出すと、先ほどまで普通に歩いていた場所に人が地だらけで倒れており、上から光が指していた。
(天井を爆破して………?)
「きゃああ!!!」
「た、たすけ………がふっ!?」
上からゆっくりと降りてきた魔導師達はお客、職員を問答無用で射殺。
(質量兵器!?魔法じゃないの!?)
その後も逃げ惑う人達を容赦なく射殺していく魔導師達。
(酷い………無抵抗の人達をここまで………!!)
悲惨な光景に声を上げたくなるのを抑え、必死に恐怖に耐えた。
『………デルタチーム、滑走路に目標魔導師が出現。かなり手強い、至急救援を求む』
「デルタリーダー了解。デルタ1、2、3をそちらに送る」
(お父様だ………やっぱりこの場はAMFが施してある。まだ研究段階って聞いていたのに何故………)
「デルタ4、5、6は俺と共にカリム・
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