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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第38話 バルトマンの過去(前編)
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…」
「そうですね、お父様………」
アグラットの一国、アルドルトのバーストロ空港。
戦場から遠くはなれたこの空港は他世界から来た者を向かい入れられる唯一の空港であった。
「この戦争を早期終結するために管理局と合同で戦争に介入することを上は決断したようだ」
「じゃあお父様が今日ここに立ち寄ったのも………」
「ああ、視察だ。………お前には危険なこの世界に連れてきてしまったのには申し訳なく………」
「いいえ。私も将来騎士として戦う以上、こう言った世界の事は見ておかなければなりませんから……お前には」
「ワシとしてはお前を騎士になどしたくはないのだが………」
「いいえ、もう決めましたから」
そんな事を金髪の少女に言われ、初老の男性は困った顔で目頭を押さえた。
(我が娘ながら勇ましく育ったのもよ………だがカリムのレアスキルはこれから先、聖王教会だけでなく、世界にとって役に立つ能力となるだろう。ワシは職務上ずっとくっついて守ってやる訳にはいかぬし、出来れば護衛を付けて守ってほしいのだが………)
そう思いながら自分の顎髭を触りながら天井を見上げる。
聖王教会騎士団長、ロレンス・グラシアは昨日行った騎士選抜試験を思い出していた。
自分の1人娘、カリム・グラシアの騎士として誰を選ぶかの試験である。
本来そんな事はしない聖王教会であったが、カリムのレアスキル『プロフェーティン・シュリフテン』の重要性を考慮した結果、専属騎士と言った例外が通ったのだった。
………一人娘の溺愛っぷりが有名のロレンスが多少強引に認めさせたのは言うまでもない。
「さて、後は聖王教会に戻りミーティングだな………全く何時になったら休めるのか………さっさと引退して余生をのんびり過ごしたいものだ………」
「お父様より強い者が現れたらかもしれませんね」
「ならば一生現役だなワシは」
「まあ、お父様ったら!!」
そんな風に楽しげに会話をしていた2人。
しかしそんな楽しい時間も大きな爆発と共に終わりを迎えた。
「何事だ!!」
「て、敵が!!」
「くそっ!?何でこんな戦地から離れた場所に………!!」
慌てる職員達を尻目にロレンスはカリムと共に壁ぎわに移動し身を屈めた。
「カリム、あっちで待っている俺の船に連絡は取れそうか………?」
「………駄目です、電波障害か、もしくはAMFを使われているのかノイズが激しいです」
「準備が良いじゃねえか、これはもしかしたら機会をうかがっていたな………だから傭兵を多用し続けるのは危険なんだよ」
実際傭兵だけではない。住んでいる人々も長期化する戦争の影響で住んでいる場所を転々としている。
その際、潜入した敵のスパイが内から崩そうと誘ったり誘導したりする。
「お父様、あれ!
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