第七十四話 獣の伝説
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つらだってお前がザフトを裏切るなんて思っちゃいないんだろ?』
彼らザフトという組織はそれなりに独自の権限を与えられており、デュランダル議長はプラントのトップではあるが(名目上は)ザフトに所属している人間ではない。無論、規律を破れば相応の罪に問われることになるのは事実だが、アスランの罪は完全に冤罪だ。それを証明する証人や証拠がないとは限らない。寧ろ立場的には逆にアスランが有罪になる可能性は低いかもしれない。
ミネルバのクルーもアスランの人なりを知っているものは多い。そして、タリア・グラディスはマーレやアスランの目から見ても敏い人間だ。
「――――わかった、ミネルバに向かおう」
アスランも納得し、ミネルバへと向かう事を選択する。ミネルバは現在そう遠くない位置に配置されている筈だ。とはいっても距離はそこそこあるだろうからすぐにつくわけではない。最悪、辿り着く前に敵だと認識されればミネルバへの着艦は不可能だろう。
勿論、そうなった場合は諦めてコペルニクスに向かうつもりである。
『あなたも裏切るんですか?ギルを!』
追ってきたレイもレジェンドに乗って追撃しに来た。他の部隊にはまだ詳しく知らされていないのか、混乱した様子を見せるだけでどちらに味方するという事はない。流石にここまで情報が伝わっていないことを知り、アスランは訝しむ。
(どういうことだ?議長は今、俺を始末する気はない?それともレイが単独で暴走しているだけなのか……とにかく、今判断を下すには情報が少なすぎる)
レジェンドのドラグーンが襲い掛かる。レジェンドに搭載されているドラグーンの数は後部の円状となっているユニットに小型ドラグーンが八基、大型ドラグーンが二基搭載されている。それだけでも砲門としては三十四というこのシリーズ機の系譜にのみ許されていると言える数のドラグーンを保有している。
しかし、ドラグーンの数はレジェンドの大幅な改造によって他にも搭載されていた。大気圏内でも使用するために腰部にフリーダムのレールガンのように取り付けられた実体剣の展開と口径の大きいビーム一門を装備した二基のドラグーン。
背面中央に取り付けられた小型ミサイルを多数搭載した一基のドラグーン。そして、これまで使用されなかったドラグーンも起動させる。
『行け、シールドドラグーン!』
後付けで施された左肩から左手を覆うような大型サイズの実体シールドから多数のドラグーンが展開する。クラウ・ハーケンがレジェンドに対して最も強化を施した装備がこれであった。脚部のスラスターの強化によって得た推力を生かす為に、使用は宇宙空間に限定されるものの大型の実体シールドからドラグーンが展開されるのだ。
クラウはこのレジェンドの装備はクアンタの左肩のシールドとGNソードビットを模してお
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