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ハイスクールG×D 黄金に導かれし龍
第20話
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ました。そしてその為にデスレムに蟹座の黄金聖衣が与えられることになり、私がそれを纏うに相応しい判断するまで鍛え上げる事になりました。

独学で小宇宙を扱っていたデスレムは私の教えを受け、半年もかからずに黄金聖闘士として相応しいだけの力量を身につけました。その頃には大分打ち解け、友と言える位の仲でした。そして正式に黄金聖闘士に任命されたデスレムに、私もデスレムが扱う技を指導してもらいました。デスレムの説明は酷く簡単な物でした。ただ声を聞き、全てを受け入れて同化する。それを身に付ける事が出来たのはデスレムが積尸気冥界波でヒュペリオンと共に冥府へと堕ちて行った直後でした。デスレムにとって生も死も賞讃も侮蔑も愛も憎しみも全ては平等であり全てを受け入れる覚悟があったのだと思っていた。だから冥府に堕ちて行く時も怯えもせずに笑って堕ちて行きました。だけど、それならなおさら私達の回復の為の時間を稼ぐ為に一人で戦う必要は無かったはず。傷ついた私達と共に一緒に死ねば良かったはず。そして気づいたのです。デスレムは全てを受け入れた上で抗っていたのだと。受け入れた上で抗う。それこそがデスレムの覚悟。それを知ったとき、初めて私は積尸気の技を真に理解する事が出来ました。冥府へ堕ちて行ったデスレムはもう会えませんが、デスレムが好きだったワインを毎年命日に供えていました。それからですね、私がワインを作り始めたのは。






「むっ、こんな所に居たのか」

用具室のドアが開けられてゼノヴィアが用具室に入って来た。

「ああ、そろそろ戻ろうと思っていた所ですよ」

「そうか」

そう言いながらもドアを閉めるゼノヴィア。

「どうかしたのですか?」

「神代双葉、実は折り入って話がある」

「なんでしょう?それから双葉で結構ですよ」

「では双葉、私と子供を作ろう」

「……なぜそういう思考に至ったのですか?」

「うん、順を追って話そう。私の子供の頃からの夢や目標は信仰に関する物でね。悪魔になった今、それも無くなった。そこで部長にどうすれば良いのか聞いたんだ」

「それで?」

「部長は好きに生きろと、悪魔は欲望に忠実に動くと。だから私は封印していた物を、女としての本能を解き放ち、それを堪能しようと思う」

間違ってはいませんね。つまりは

「そして、私の新たな目標、夢は、子供を産む事なんだ」

「そこまでは分かりました。ですが、そこでなぜ私なのです?」

「最初は同じ騎士同士で、とも考えたのだが、その、先程の双葉を見てから、私の女としての本能がお前を欲するんだ。惚れたんだ。はしたないと思ってくれても構わない。私の身体を好きにしてもらっても構わないし、子供の世話も私が一人でする。双葉に迷惑をかけるつもりは無い。
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