暁 〜小説投稿サイト〜
蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
過去が未来を壊さないで下さい
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「本当に・・・・どうしちゃったの・・・真・・・・。」
「・・・・・・・・・」
「おい、どうしたんだよ、真さん!」
「そうだぜ!いつだってアンタは俺らを引っ張ってくれたリーダーじゃないですか!」
「麗さんになんてことを言ってるんですか!」
「・・・・真さん・・・!」
「おぉい!真さんっツ!」
麗の信じられない、という風な声、明の無言、それに続いて、SP達の悲痛な叫びが、大アリーナを満たす。
しかし、真は・・・
「だってよ、隊長。で、今は・・・・」
「・・・・今はその元恋人とやらの・・・・・・麗をどう思ってるんだ?」
「おい!てめぇひとが一番言いたいこととんなよっつ!おめぇいつも無口なくせにこういうときだけでしゃばりやがって!」
「麗?確かに昔、麗は俺の恋人だった。しかし、今は抹殺する対象。全く愛情も、憎しみすらも、一切の感情を感じていない。俺はただ、若菜麗を、」
その先を言うな・・・・と宏助は心の中で願う。だが、その言葉は止まらない。
「麗は俺が殺す。」
「総長、アンタなんてことを!」
「ふざけないで下さい!麗さんは貴方を!」
「そうだぜ!アンタ一体どうしたんだよ!」
SPからの非難の嵐。しかし・・・・、
「ピーピーピーピーうるせぇな。雑魚供が。」
「・・・・・同意。力なきものには発言権すら与えられない。」
「さぁ、そろそろ、仕事を始めよう。時間も少ない。」
そろそろ動きはじめそうな相手に宏助も一応は身構える。
しかし・・・・
「・・・・・・。」
麗の表情が暗く、他のSPの士気も動揺していて低い。そもそも相手はおそらく宏助レベル。彼らでは相手に出来るはずも無い。
(だからって・・・・・俺ひとりで相手に出来る人数でも実力でもねぇだろ。)
前に多少手こずった有馬と、それと同レベルのような奴一人。そして、あの三人の中で最も強そうな真。
これでははなから勝負にならない。
そんな悪い方向にしか考えが浮かばない宏助の前に・・・・・
「ちょっと待ってください。」
「・・・・・・・!」
なんと明が立ちはだかる。
「私は少し、真さんに言いたいことがあります。」
「なんだ?この嬢ちゃん偉く強気じゃねぇか。」
「・・・・・時間が無い・・・・・。」
「分かってる。我々には時間が無い。貴方も当然抹殺する対象なのだが・・・・。」
「貴方は私達にとっては過去です。過去は話さず、さっさと消えてください。」
「・・・・なっつ!」
そう言われた瞬間、真の虚ろだった目が光、驚きと怒りの表情に変わる。
「てめぇ、俺らの長になんてことを!」
「・・・・・同意見。」
死神の強い口調にびびらず、更に明は続ける。
「貴方は私達を殺すと言いました。それは私達の未来を奪うこと。でも、貴方は過去。現在ではない貴方には、未来を奪う
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ