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く。
   顔をのぞかせる田辺。
田辺「あのお世話になりました」
   田辺に顔を向ける高藤・箕島。 
高藤・箕島「うるせえ。デブ」
馨 「ふーちゃんに失礼だろうが」
   と振り向いた高藤にお茶をかける。
田辺「ぐっちゃぐちゃ」
   顎からお茶が滴る高藤。
箕島「田辺ってかわいいな」
   と馨を見る。
馨 「でしょ」

○ 千葉県市川市市川・吉田ハイツ103号室・内
   麻衣をおんぶして四股を踏む荒吹雪。
   上半身裸の荒吹雪の体からは汗が吹き出している。
   テレビ画面は昼の情報番組・荒吹雪の特集。
麻衣「ひゃっ。汗すごいけどなんか楽しくなってきた」
荒吹雪のM「あの記事が出て一気に形成逆転した。箕島は議員辞職。高藤は一年の業務停止。そんで俺は悲劇のヒーローとして連日テレビ、新聞、雑誌に取り上げられている。そして、もまなく相撲協会の俺に関しての会見。たぶん処分取消になる。ちなみに麻衣はあれから俺のとこにいついてる。実家は鹿児島で歌手になるため福岡の音楽専門学校を卒業したが今は月一回の小さいライブハウスでのステージ、あとはうどん屋〈いわべえ〉でバイト。そんな毎日が嫌で実家に帰る日にあの事件に遭った。実家に帰ったあとテレビであの日襲ってきた人物が嘘の証言をしているのを見て恩人の俺を助けることを決意。俺サイドとコンタクトを取るのに時間がかかったが麻衣は俺を救ってくれた。今はお手伝いとしてやとってるのだが態度がでかいし、性交はもちろんボディータッチも駄目だ。正直鹿児島に着払いで送り返したい。あと、田辺さんが行方不明だ。ちゃんと飯食ってんのかなあのデブ。それだけが心配」
麻衣「五百超えたよ」
荒吹雪「会見始まるまでやる」
   汗が次々と床に滴り落ちる。
   テレビ画面、洸海らが入場してきた。
荒吹雪「音量大きくして」
麻衣「一回おりなきゃ」
荒吹雪「スマホ」
   スマートフォンをジーパンのポケット
   から出し、タッチ操作する麻衣。
麻衣「はいよ」
   麻衣をおんぶして四股を踏む荒吹雪の様子。
   音量が大きくなる。
テレビの声「日は、報道各社の皆様方におかれ ましては、大変お忙しいところ、こう  して記者会見にお集まりいただき誠にありがとうございます」
麻衣「もうやめたら」
   洸海らが着席する。
荒吹雪「解雇取消っていうまで延長です」
麻衣「はいはい」
荒吹雪「返事は一回」
麻衣「はいー」
荒吹雪「伸ばすな」
   双喜山がマイクを持つ。
麻衣「ひょろひょろ親方だね」
   双喜山がマイクをポンポンと叩く。
荒吹雪「あの人の悪口言うな。俺らの一門の理事だぞ」
 
○ 東京・両国国技館の地下大広間
双喜山「えー。先ほど緊急理事会で協議した結果。深紅山
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