押せば押せ 引かば押せ押せ 近場押せ
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達が立ち上がる。
双喜山・数十名の親方達「肌も凍てつく寒稽古、夏にはまわしに玉の汗、初心の大志
一筋に鍛える我等、生きるは我等相撲道」
後方から拍手が響き渡る。
双喜山「私には協会員全員を乗せた少々重い船の舵を取る覚悟がある。私に命を預け
たい人は双喜山と書いてください。お願いいたします」
と深々と頭をさげる。
○ 国技館・出口前
マイクを持つ女性アナウンサーが立つ。
女子アナ「こちら出口前の近藤です。只今、情報が入り、僅差で双喜山親方が理事長
になりました」
○ 報道番組のスタジオ
キャスター席の女性。
キャスター「双喜山理事長は協会内部の刷新が急務となります。頑張っていただきた
い。それではCMです」
○ 屋外土俵
T・一年後
桟敷席の客。
土俵上、泥だらけの荒吹雪に天翔が胸を出す様子。
荒吹雪のM「復帰した俺は負け越し勝ち越しを繰り返し、幕内下位の番付にとどまっ
ている。すぐに上位に戻ってまた優勝かっさらうつもりだったが人生そんなにあまくはない。今は巡業で横綱になったばっかの天翔にかわいがられている。情けないがもうすぐパパだし頑張ります」
土俵で倒れ、横綱・天紫狼にバケツで水をかけられる荒吹雪。
双喜山が土俵下のパイプイス席に腕を組んで腰掛ける。
その後方の席に妊娠中の麻衣。
双喜山「ほらあ、押さんか。でれっとすな」
〈fin〉
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