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パは悪い事しなくなった。いい事尽くめ」
   ジョッキに入ったビールを飲む干す箕島。
   顔を赤くする箕島と田辺。
   カウンター下に目をやる虎雅。 
箕島「ふー君。明日は頼むぞ」

○ 東京地方裁判所・法廷
   証人席につく田辺。
   女性裁判長が田辺に目線を合わせる。
裁判長「田辺さん。あなたに二三聞きたい事があります」
田辺「はい」
裁判長「まず体調はいかがですか?」
田辺「体調はいいです」
裁判長「そうですか。では、次です。あなたは原告と同じ釜の飯を食べた仲であり原
告を前にしてしゃべりにくい質問があると思いますが正直に答えてくださいね」
田辺「はい」
裁判長「最後にマスコミに取り上げられたことなのですが原告、田中圭三が起こして
もいない事件を作り上げることに加担したと書かれていましたがあれは本当ですか?」
田辺「加担はしてません。あの時私はお酒を飲んでいて田中うじ田中氏が女性を助け
ているのを暴行したと勘違いして証言してしまいました。田中氏には大変申し訳ないと思ってます」
裁判長「本日は真実だけをおっしゃってくださいね」
  田辺を睨む原告席の荒吹雪。
田辺「はい」
裁判長「では原告弁護人お願いします」
   雄心が立ち上がる。
雄心「はい。それでは始めます。田辺さんあなたうそついてますね」
   立ち上がる箕島。
箕島「何言ってんだ。いきなり。裁判長注意して下さいよ」
   と裁判長に詰め寄る。
   ざわつく傍聴席。
裁判長「まあ、まあ戻ってください。傍聴者も静粛に。原告弁護人続けてください」
   他の弁護士に連れられも席に戻る箕島。
雄心「田辺さん。これ聞いてください」
   雄心はポケットからICレコーダーを取り出した。
箕島「申請してなでしょ。そんなの」
裁判長「開廷ギリギリでしたが申請は受け付けました。サインされましたよね」
   弁護士Bに目を向ける。
箕島「お前何で言わないんだ」
   と隣にいる弁護士Aを押しのけて弁護 
   士Bのむなぐらをつかむ。
裁判長「箕島弁護人退場を命じます」
   法廷をあとにする箕島。
   原告側を睨む箕島。
雄心「ここには洸海理事長、箕島弁護士、田辺さん、田辺さんの診断書を書いた医師
の声が収められています。ではどうぞ」
   と再生ボタンを押した。
医師の声「はい。書きましたよ」
箕島の声「今日から君は統合失調症だからね」
洸海の声「あなたに頼んでよかった。他の弁護士にはここまでやる度胸がないから」
箕島の声「ありがとうございます」
田辺の声「お医者さんのペンって怖いです。かかってない病気を処方するんだから」
   雄心がICレコーダーをとめる。
   ざわめく傍聴席。
   お
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