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押せば押せ 引かば押せ押せ 近場押せ
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。よって協会としましては大関候補の問題児を切り捨て被害力士を守る選択を選びました。以上です」

○ 同・一階会議室
   各々がくつろいでいる。
理事C「被害力士が偽証に加担した力士だとばれなくて良かったですね」
理事A「混乱してたんじゃないか。みんな」
   窓から記者達が帰るのをのぞく双喜山。
   理事Bが双喜山に近づく。
理事B「お疲れ様。親方も嫌いなんでしょ。じゃなかったらあそこまで言えないよ」
   双喜山が理事Bを睨む。
双喜山「あいつを小学4年から見てきました。スカウトしてきました。もう甥っ子ですよ。甥っ子を崖から突き落としたんだ。そういうの察してくれません。現役時代、引き技の名人でしたよね」
   理事Bが双喜山を睨みつける。
   洸海が双喜山に近づく。
   双喜山の肩に手をのせる。
洸海「八つ当たりか。若いね。でも年寄りは敬わないと、君には期待してるよ。君頭
いいから次は事業部長やってもらおうかな」
理事A「50でナンバー2か。うらやましい」

○ 吉田ハイツ103号室・内
   テレビの電源を消す麻衣。
   テレビの前で立ち尽くす荒吹雪。
   胸、腕を中心に鳥肌が立っている荒吹雪。
麻衣「一緒にお風呂はいろ。それからHしよ。そのあと晩御飯の買い物に行こ」
   と荒吹雪に抱きつく。

○ 行徳駅・駅前通り(夕)
   通行人はまばら。
   麻衣と手をつなぎ歩く荒吹雪。
麻衣「なんかカップルみたい」
荒吹雪「……」
   向こう側から幕内力士・天翔剣(あまかけるつるぎ)(23)が歩いてくる。
麻衣「右に曲がろうよ。肉屋のコロッケ食べたい」
荒吹雪「ご挨拶。ご挨拶だ」
   と天翔に歩み寄る。
天翔「お疲れさんでございます」
   とお辞儀する。
荒吹雪「敢闘賞と新三役おめでとう」
   二人の周囲に人だかりができはじめる。
天翔「ありがとうございます」
荒吹雪「場所終わったばっかだし今日は谷町[ 後援してくれる人]と飯か?」
天翔「いいえ。実家ここなんです」
荒吹雪「そうなんだ。俺も今はここに住んでるんだ」
天翔「光栄ですよ。尊敬してた人が実家の近所に暮らしてるなんて」
  失笑する荒吹雪。
荒吹雪「ごめん」
天翔「いえ。あの、人が滞って来たのでそろそろ失礼します」
   と頭を下げてその場から立ち去る。
麻衣「あいつ。絶対腹黒い」
荒吹雪「もう過去の人扱いか。おい行くぞ」
   と進行方向に歩き出す。
   その後を追う麻衣。

○ 有馬法律事務所
   雄心が有馬に書類チェックをしてもらっている。
   判子を押す有馬。
有馬「これでいいな」
   と書類を雄心に渡す。
雄心「すごいぞくそくします。いろんな人
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