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DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第十話
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4。僕の知っている限り最強の魔術レベルを誇る人でも76が限界です」
「そんなに?」
「はい。六門魔術を習得するのは難しいんです。さて、六門魔術には先ほども言った通り《属性》があります。火、水、風、土、闇、光。多くの人はこのうち二つを所持します。一つだけのものは《純正》と言って非常に珍しく、また、逆に全属性を有する者は《全数属性:極》と呼ばれます。闇属性と光属性は基本的に《矛盾属性》と言って共存しないんですがね……」

 基本的に、ということは例外がいるのだろうか。セモンはハクガに問うた。

「はい。僕も会った事はないんですが、キーシェロさんという六門神が矛盾属性の持ち主です。彼を含めて、この世界には三人しか矛盾属性の六門神がいません」
「三人!?」
「はい。非常に貴重なんです。……この六門属性は、魔術のタイプにも影響を及ぼします。六門魔術は基本的に《有形》《無形》、《付与》《攻撃》《錬成》の合計5タイプに分かれます。パターンは人によりけり。因みに有形・無形は選択制というかランダムでどちらかです。有形は文字通り形があるもの、無形は形がないもの。《付与》は自身の強化などですね。《攻撃》が、魔術を攻撃に生かすこと。最後の錬成が……まぁ、回復などですね」
「へぇ……な、なんか複雑だな」

 学校の授業を聞いているようで頭が痛くなりそうだ。しかしハクガは大丈夫ですよ、と涼やかに笑う。

「すぐに慣れます。使っていると意識しない物です――――で、六門属性にはこれらの得意・不得意があるわけです。たとえば火属性は《攻撃》、特に《無形》のものが得意ですし、水は《錬成》、土は《攻撃》それも《有形》の、などと得意分野がかわってきます。それがいくつか混じり合うことで、それぞれの利点を生かした魔術が使えるようになるんです」

 たとえば、とハクガが右手を広げる。二言、三言ハクガが何かつぶやくと、その手に青色の光の矢が現れた。

「おお、すげぇ……」
「これが《無形》《錬成》の術、《光線武器作成》です。実態がないビームのようなものなので、無形に分類されます。僕の属性は《水・光複合属性》。《無形》の《付与・錬成》が得意な属性。回復なんかは僕がよく担当させてもらってます。カズが《火・光複合属性》《無形》の《付与・攻撃》。彼が暴走に近い無双ができるのは、《闘気功》という身体強化の術が使えるからです。リーリュウは《風・光複合属性》で、得意なのは《攻撃・付与》ですね。風属性の攻撃とか、バフ・デバフが得意です」
「コクトさんは?」
「コクトさんの属性は《土・闇複合属性》。それも相当に純度の高い《有形》の《攻撃》です。具体的には《切断》。まぁ、あの人のすごい所はそれだけではないんですがね」

 もっとすごいところがあるのだろうか。興味をひかれる。


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