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東方攻勢録
第二話
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司達がむかわなければ紫達は捕まる。だが嘘だった場合、逆に罠を仕掛けられている可能性もある。

時間だけが過ぎてしまう。そうしている間にも、紫達に危機が迫っているかもしれない。俊司の顔には、徐々にあせりの色が見え始めていた。


「……行きましょう」

「えっ!?」


そう提案したのは映姫だった。


「宮下さん、あなたはなぜそのことを伝えるのですか?」

「どうなるか面白そうだからだよ。それ以外なにもない」

「……残念ながら、私は彼が嘘をついているとは思えませんでした。私の能力を持って保証します」


映姫の能力は『白黒はっきりつける程度の能力』だ。そんな彼女が嘘を見抜けない訳がない。

もちろん。信じないわけがなかった。


「……わかりました。行きましょう」

「小町!」

「了解」


映姫の命令で、小町は全員の博麗神社への距離を操る。

数秒後、宮下の目の前から全員がいなくなっていた。


「さーって、どうなるのかなぁ」


宮下はそう言って満面の笑みを浮かべていた。

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