第三部
第一話
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無理やり笑顔を作り出した。
「……そうですか」
「すいません」
「あやまることはないですよ。他に行っておきたいところはありますか?」
「あの、永遠亭の後でもいいんで、紅魔館と守矢神社にも行ってもいいですか?」
「わかりました。では参りましょうか」
行先を決めて、一同は歩き始める。
そんな一同を、ある男が木の枝の上で見ていた。
「確かにここで永遠亭に向かうのは最善の判断だ。だが、私は博麗神社にむかった方がいいと思うぞ?」
「!?」
男の声が、一同の足を止める。そのまま俊司達は臨戦態勢を取って、辺りを見渡した。
すると、見覚えのない男が、突然木から飛び降りて一同の目の前に現れた。
「……革命軍」
「その通り。革命軍の宮下怜と申します。お初にお目にかかれて光栄です」
宮下の名乗った男は、そう言って頭を深々と下げた。
「……一人? まさか、あなただけで私達を倒すとでも?」
「無茶を言わないでくださいよ。今回は話をしに来たのと、情報提供に訪れただけです」
宮下は笑顔を作ってそう言った。
「生憎そう言って猛威をふるった人もいるんで……」
「まあまあこの通り、私は丸腰で来ていますし」
宮下は両手をあげて降参のポーズをとると、腰のまわりを俊司達に見せた。
確かにハンドガンをいれるホルスターはあるが、銃は入っていない。手榴弾を入れるようなポーチも見当たらないところから、本当に丸腰で来ているようだ。
少し不審に思いながらも、俊司達は慎重に臨戦態勢を解く。それを見て安心したのか、宮下は軽く溜息をついていた。
「……で、話というのは?」
「まあちょっとした雑談みたいなものですよ。少しきになっていたことがありましてね……」
宮下はそう言った瞬間、フードをかぶった少年を軽く睨んだ。
「君……里中君だね?」
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