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第四十四話 世界の結末
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「修也・・・まさか結城修也!?」

「そう言う事だ。俺はこの理不尽に満ちた世界を変えに来た男だ」

ナメクジは痛みを柔げるために、触手を使いペインアブソーバを元に戻そうとしたがその触手に閻魔刀が突き刺さる。

「ギャアアア!!!」

「逃げんなよ・・・テメェには地獄すら生温い、すぐに楽になれると思うなよ?ゆっくりと・・・細切れにしてやる。リーファ、目と耳を塞いでろ」

リーファが目と耳を瞑り、数分後・・・シュウの合図で空けると彼女を痛めつけようとしたナメクジは跡形も無く消えていた。
シュウは閻魔刀でまるで獲物を解体するように細かく切り刻んで言った。その断末魔はとても中学生のリーファには聞かせられるようなものではなかった。

「他愛の無い。少しは抵抗しても良かったものを」

「修也さん・・・来てくれたんですね」

「当たり前だ。仲間を見捨てるほど俺は腐っちゃいねぇよ」

シュウの仲間と言う言葉がすこしリーファの胸に刺さるが次の言葉でそれもなくなった。

「ましてや好きな女を見捨てるなんて死んでも出来ねぇよ。んで返事は決まったのか?リーファ」

「修也さんって本当に口が上手ですね」

「悪かったな。て言うか何で敬語になってん「でも・・・」・・・!?」

シュウが敬語になっているリーファに口を開いている途中でそれを背伸びをした彼女の柔らかい唇によって遮られてしまった。
しばらくして離れるとリーファは顔を赤らめながら答える

「私はそんな・・・修也さんの事が大好きです」

リーファの告白にシュウは呆然としていて、思考を取り戻したのは数分後だった。倫理コードは無論NOを押していた。

「何て言うか・・・リーファが大胆なの事には少し驚いたな」

「あっ!酷いですよ!私だって勇気を振り絞ったんですから!!」

「でも・・・俺もそう言う所もリーファの良い所だ」

シュウは先程のお返しなのか、リーファを抱き寄せて再び口を塞ぐ。咄嗟の事に驚くがリーファは表情を和らげ、目を閉じ、それを味わった。
その後、シュウは研究所のコンソールを使用し、須郷の悪行を裏付ける実験報告書を見つけるとこれを自分のPCに移動させた。
その途中でリーファが何故こんな事を出来るのかと聞いてきたがそれは明かすことはなかった。そして二人はキリトの活躍を信じて、ログアウトした。
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