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ソードアート・オンライン stylish・story
第四十四話 世界の結末
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たのか機械が作動し、ホログラムのようなものが映し出された。そこは良いが、映し出されたのは人間の大脳だった。

「これって・・・人間の脳?と言う事はここって何かの研究施設なの?」

「まあ・・・そう言う事になるかな」

第三者の声が聞えると同時に周りが明るくなった。
リーファは誰かに見つかった事を察し、逃げようとしたが片足に触手のようなものが絡みつき、宙吊りにされてしまった。
そして彼女が見た物は赤い色をした大きなナメクジだった。

「君、誰?何でこんな所にいるの?」

「ナ、ナメクジが喋った!?」

「酷いね。まあ、こんな姿じゃそう呼ばれても可笑しくないか」

リーファは抵抗するために腰に差してあった刀を抜刀しようとしたが、触手は一本だけじゃないのか、体からさらに触手を伸ばし、両手を封じ込め、刀を奪った。

「刀で斬ろうとするなんて、酷いお嬢さんだ」

「いきなりこんな事して何もされないって方が可笑しいでしょ!?モンスターの癖に」

リーファの言い分にも納得は行くがこのナメクジにはさらに上の理由があるみたいだった。

「外見はこんなんだけど、これでも人間でここの研究員なんだけどなぁ?まあ、それはいいとして。こっちは無関係者に知られたくない事が山ほどあるのでね。それで君はこんな所で何やってるの?一応、ここは機密の場所なんだけど」

「何でそんな事を言わないといけないの!!」

「ふぅ〜ん。なら・・・身体に直接聞こうかな?」

「な、何を?・・・ひゃっ!?」

リーファはナメクジの質問を断ったが、その途端ナメクジは手首と足首を縛っている触手をさらに腕と足に渦巻状に絡ませるように伸ばし始めた。アバターと言えど、やはり感覚システムは存在するのかリーファはスライムを浴びるような変な感覚を味わうと同時に、身の危険を察した。
リーファは如何にかしてその触手から逃げ出そうともがくが、それも無駄な努力だった。

「や、やめて!いっ、嫌ーー!!」

「暴れない、暴れない。なら話して貰えるかな?ここに来た理由」

ナメクジの質問にリーファは身体を少し震わせていた。
ALOでもリアルでも経験した事の無い事に肉体恐怖と精神恐怖が一気に襲い掛かれば、そうなる事は眼に見えていた。

「(・・・ゴメン。お兄ちゃん、修也さん)。グランド・クエストの頂上に辿り着いて、転送されたらここに居ました・・・」

「へぇ〜、面白い話だね。グランド・クエストは普通のプレイヤーには開けられないように設定していた筈なんだけど?まあ良いや。話してくれて、ありがとう。システムをもう一度チェックし直す必要があるなぁ。さてと・・・」

リーファの話を聞いたナメクジは彼女を放す所か、さらに触手を絡め始めた。

「な、何で!?
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