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第四十四話 世界の結末
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「「うっ・・・ここは」」
ユイから転送され、不思議な感覚を味わいながら意識を沈めていたが周りが明るくなっていった事を感じ、キリトとシュウは眼を開けると何かの研究施設のような場所に出ていた。
「大丈夫ですか?パパ、おじさん」
「大丈夫だ。ユイ、ここが何処か分かるか?」
「分かりません。マップ情報がありません」
キリトの質問に子ども状態になっていたユイが申し訳なさそうに答える。
しかしシュウにはその発言がようやく本命に近づいてきた事を示しているように思えていた。本来ならマップ情報は存在し、ピクシーの機能を使えば表示されるはずだがそれも出来ないと言う事はこの場所は秘密の場所と取る事が出来るからである。
考えて周りを見てみるとある事に気付く。
「ん?リーファ・・・?リーファは何処だ!?」
その場にはキリト、シュウ、ユイの三人しか居らず、リーファの姿が見えなかった。リーファの兄であるキリトは彼女の身の危険を感じたのか逸早くユイに問いかける。
「どう言う事だ!?ユイ」
「正確には分かりませが、複数のプレイヤーを一気に転送したため混線が生じた可能性があります!」
「んじゃ、ここから二手に分かれるか。俺はここを見回ってリーファ捜索と須郷の悪行を裏付ける証拠を集める!キリトとユイはアスナを探してくれ」
「分かった。ユイ、アスナの居場所が分かるか?」
「えっと・・・こっちです!!」
ユイはアスナの居場所を感知したのかキリトの手を取ると急いで駆け始めた。
「キリト!死ぬなよ?」
「お前もやられるじゃないぞ?」
シュウはキリトとユイが見えなくなるまでその姿を見送っていた。
「んじゃ、俺も行動を開始するとするか」
ここが敵の本拠地である以上、無意味な事は避けたいと言うシュウの考えだったのか足音をあまり立てずに且つ、急ぐようにその場から消えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・あれ?私、どうなったの?」
リーファは転送され、目を開けてみるとALOでは見た事のない場所に横たわっていた。
「お兄ちゃん?修也さん?」
リーファは起き上がり、キリトとシュウの事を呼びかけるが返答はなかった。周りを見渡すも人影らしいものは目に付かなかった。その代わりに実験等で使われる機械のようなものがうっすらと見えていた。
ここではリアルではないため、慣れによる視界確保は難しいようだ。
「私だけ別の所に飛ばされちゃったのかな。とにかくここに居ても仕方ないから、移動してみようかな」
まずは明かりを確保するためにその場を移動し、あわよくば脱出しようと柱のような機械を目印に移動を試みた。しかしその柱に触れた途端・・・
「えっ!?」
リーファに反応し
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