番外編
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けている。また、面倒なことになりそうだ。
「だから、なのはさんは自分みたいになって欲しくなくて、ああ言った教導をしているの」
モニターに映されていた高町なのはの過去。フォワード陣は皆一様にうつむいてしまい、明日菜もまた怒り一辺倒という状態ではなくなったようだ。
「何で……」
「え?」
「何で、何で言わないのよ! 皆の事を心配してるからだって! 何で言わなかったのよ! 口で言わなきゃ伝わらないでしょ!」
訂正、どうやら怒りの矛先が少し変わっただけのようだ。この説明で納得してくれると思っていたのか、映像を映した本人、シャリオと黙して座っていたシグナムは眼を見開いている。
「明日菜、落ち着け」
「健二! アンタも何か言ってやりなさいよ!」
明日菜の周りには何かと伝えないで行動するものが多い。ネギや刹那、そして俺。前者二人はともかく俺は皆で黙って行動した結果、一度死んでいる。アレからと言うもの、明日菜は黙っている事で起きる悲劇というものに人一倍反応してしまうのだ。もっぱら俺の責任であるため、放っておくなんて出来ようはずもない。
「管理局や皆のことを良く知らない個人的な意見でいいなら、話すとしよう」
「構わん」
シグナムの了承を得、俺は原作を見た頃から思っていた事を口にする。
「まず、ティアナとスバルにだが……お前達は自覚と言うものが足りないんじゃないか?」
「……自覚?」
「そうだ。管理局は治安維持組織なんだろう? そして、お前達はそこで給料をもらって働く武装局員だ。なら、お前達が最も優先すべきは一般市民の安全じゃないのか? だと言うのに、お前達はろくに休みもせずに疲労をため込むばかり。自主練が悪いとは言わん、だがお前達が果たさなければいけない責務を良く考えろ。少なくとも、生活に支障がでるほどに訓練することではないはずだ」
最も、まだ学生の俺が言った所で説得力はないかもしれんがな。と、付け足しておいたがそれでも感じる所はあった様だ。それにしても、慣れないな……全て私的な意見だし、先も言ったようにただの学生でしかない俺の言葉だ。あまり重みのあるものだとは思えない。だが、この先にもう一つ大きな山があるのだ。弱音は吐いてはいられない。俺は一度大きく息をつき、気を引き締めた。
「続いて高町さんについてだが……今回の件は彼女の責任も大きいと私は思っている」
たったこれだけの言葉でシグナムから向けられる視線が剣呑なものとなる。二次創作なんかでも言われるが、本当に隊長陣は仲良し子好しだな。
「まず一つ目は、ティアナ達の疲労を察知してやれなかったことだ。今日ヴィータさんが言っていたが、ティアナの魔法にはキレがなかった。疲労からくるものだろ
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