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ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
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ると、水柱が高々と上がっている。そして、何やら悲鳴も聞こえる。

「……おい、何やってんだ!」

 少しただ事ではない雰囲気だったので、生垣の支柱部分に飛び乗ると、そのまま紺野家に飛び降りる。

「た、助けて〜??」

 木綿季がひっくり返りながら抱えて居るのは所謂『高圧洗浄機』。家の外壁とかをこれで洗うと見違えるように綺麗になるアレだ。

「螢さん!ど、どうしたら良いですか!?」
「……とりあえず元栓締めりゃいいだろ」

 あたふたしている藍子に代わり、走って高圧洗浄機が接続されている水道に向かうと元栓とついでに洗浄機の電源も切っておく。
 徐々に勢いを弱めた水柱は止まった後水の塊となって木綿季に降りかかった。

「わわっ!?」
「ったく、何してるんだ?おばさん達は?」
「えっと、お母さんとお父さんは今出かけてて、お留守番してたんですけど……木綿季とプール入りたいね、っていう話になって……」

 藍子の視線の先を見れば恐らく高圧洗浄機でぶち抜かれたのであろう、ビニールプールが藻屑と化していた。

「やれやれ……事情は分かったが、今度からはもう少し静かに水を入れてくれ……」
「「ごめんなさい……」」


 ……しかし、プールか。たまには良いかも知れない。




「よし、2人共。プール行こう」
「え?」
「丁度うちに暇人が2人ほど居るからな。準備して30分後家に集合」


 2人はしばし顔を見合わせると、嬉しそうに顔を綻ばせて家の中に走って行った。











 近所の市民プールは中々に賑わっていた。近辺のプール施設の中では1番新しく様々な種類のプールがあるのでそれも人気の理由の一つだろう。

「お待たせ」
「おう。大丈夫か?ロッカー空いてたか?」
「ええ、丁度入れ替わりに一つ空いてね。少し小さいけど、貴重品だけ抜いて持って来たわ」
「そうか」

 プー太郎こと兄の蓮は紺色の海パンに、事前に預かって膨らましておいた浮き輪を脇に担いでいる。それなりに筋肉がついているその肢体にピンク色の浮き輪は中々シュールである。ちなみに海パンは俺も同じようなものだ。

「はい。藍子ちゃん、木綿季ちゃん、準備体操しっかりしてね」

 一方、暇人こと姉の桜はクリーム色のショートパンツに水色のワンピース型の水着。こちらはそろそろ年齢を考えて欲しい。

「あ"?」
「いや、ナンデモナイデス」

 こっちなど見ていなかったくせに人の思考を読んで鬼の形相で振り返ってくる。この異能があるせいで男が寄り付かないのは言うまでもない。

 これ以上思考を読まれない為にも視線を木綿季達に逸らす。

 当然と言うか、2人はお揃いの水着だった。
 黒色のよ
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