暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos3八神家の日常〜Happy Birthday dear…〜
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に? そっか」
「フェンリルって誰だ?」
ヴィータにそう訊かれ、
「俺の使い魔だよ。ザフィーラと同じ、狼と人の2つの形態を持っているんだ。夕食を一緒に食べることになるから、よろしく頼むよ」
フェンリルが使い魔であることや、今日の夕食を一緒にすることを伝えておく。シグナムが「使い魔。アンゲルスではないのか」と呟いたのが聞こえた。居るには居るが、アレらをこんなところでは召喚できない。
家に辿り着き、「ただいま〜♪」元気よく挨拶して家に入っていくはやて達の後に続いて入り、ザフィーラと一緒にはやての部屋へ荷物を置きに行く。
「はーい。ルシル君もザフィーラもお疲れ様や。じゃあ、少しの間、立ち入り禁止な♪」
はやてに言われるままに部屋を出、ついでに夕食の準備をするためにキッチンへ移動。食材は昨日の内に買い込んだが、足りない物がある時の為に「我が手に携えしは確かなる幻想」“ブレイザブリク”の蔵にアクセスしておく。
「子供の誕生日にバーベキュー・・・は可愛げがないか」
昼食で肉を食ったしなぁ。そうだ。『はやて。夕食なんだけど、中華はどうだろう?』念話をはやてにだけ通す。
『ぅわっ? あ、あぁ、思念通話やね。これ、慣れてへんとビックリするな〜。えっと、中華やね。わたし好きやから良えよ♪ 確か、石田先生も好きみたいなこと言うてたから問題ないはずや』
『そうか。良かった。じゃあ夕食は俺が作るから、はやては休むこと。もちろん拒否権はない。今日の主役だからな』
『ん〜、そうか?・・・判った。楽しみにしてるな♪』
『ああ、任せてくれ』
念話を切る。よし。中華料理で決定だ。ベルカ時代でのシグナム達も喜んでくれていたし。そうと決まれば手間と時間の掛かる料理の仕込みを始めよう。
作る料理はチャーハン、中華おこわ、焼きそば、餃子、焼売、小龍包、エビチリ・エビマヨ、麻婆豆腐、スープ。あと、から揚げでも作るか。メニューを決め、手間がかかる料理の仕込みを始める。足りない食材を“ブレイザブリク”から取り出し、すぐに使わない物は冷蔵庫へ。
「たっだいま〜♪」
家中に響き渡るハイテンションな挨拶。狼形態に戻って俺の側に伏せていたザフィーラが「誰だ?」と警戒して見せる。それに対し「俺の使い魔、フェンリルだ。気にしないでいい」と返し、下準備を続ける。ドタバタとリビングに入って来たフェンリルに「潰してないだろうな?」と問う。
「もちろんですともっ♪」
両手の間にある翠屋と書かれたケーキ箱。フェンリルはそっとテーブルに置き、箱を開けた。ショートケーキのホールが1台。形もケーキの表面に掛かれている英字のハッピーバースデーも崩れていない。俺が「良い仕事をしたなフェンリル」と満足げに頷くと、フェンリルはしゃがみ込ん
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