暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos3八神家の日常〜Happy Birthday dear…〜
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が、もう少し待ってほしい。そして下着類を揃えた後は日用品だ。歯ブラシやタオルやシャンプー等々。最初の警備員の呼び止め以降、大した問題もなく全ての買い物を済ませることが出来た。

「ちょうどええ時間やし、ここでお昼食べてこか」

「さんせー♪」

「ここは俺が奢るよ。好きなだけ食べていい、と普段なら言うけど、夕食はご馳走だから食べ過ぎないようにな」

というわけで、レストランで昼食タイム。商売と言うことでやはり美味いが、「はやてやルシルの方が美味いなぁ」と嬉しいことを言ってくれるヴィータ。そうは言うヴィータだったが、結局はアレも美味いコレも美味いと言いながらハンバーグセットを平らげていた。
こうして買い物も終わり、家に帰るためにバスに乗る。このバスの中で俺ははやて以外に念話を通し、あるお願いをした。シグナムとザフィーラは少々恥ずかしいようだが、ヴィータとシャマルは快く乗ってくれた。バスを降り、ザフィーラとふたり両腕に買い物袋を提げ、楽しそうにお喋りしているはやて達を眺めながら家路を歩く。

「(っと、帰る前に)はやて。ちょっと離れるな。すぐに戻るから」

「え? あー、うん」

「みんな。はやての事、少しの間頼んだよっ」

近くに在る小さな児童公園のトイレに入る。公園には人っ子一人居ないことは確認済み。これなら問題ないだろう。

「我が世界(うち)より来たれ、貴き英雄よ。・・・フェンリル」

トイレの中で“異界英雄エインヘリヤル”のフェンリルを召喚する。耳と尾を隠し、白のタートルネック・カットソー、デニムのサロペットワンピースといった格好だから職質はされないだろう。閉じられている目をスッと開けたフェンリルは「ひゃっ? ここ男性用のお手洗いじゃないですか馬鹿ッ!」そう怒鳴ってきた。
今さらだろうに。大戦に参戦する前は風呂だろうがトイレだろうがベッドだろうが、所構わず侵入して来たくせに。とりあえず顔を両手で覆い隠して「早く出ましょう〜よ〜」と恥ずかしがっているフェンリルを連れてトイレから出る。そしてフェンリルを召喚した理由を伝える。

「これから翠屋という喫茶店に行き、そこではやてのバースデーケーキを受け取って来てほしいんだ」

「はやてのケーキ? うん、いいよ。それでお礼は?」

即答してくれたが、その手伝いの報酬を求めてきた。報酬、ねぇ。じゃあ「パーティに参加してよし」と答えると、「いってきますッ!!」ビシッと敬礼した後、翠屋の場所を聴かずにダッシュで去って行った。ま、翠屋の場所は、翠屋を監視している俺の魔術、イシュリエルを辿ることで判るだろう。フェンリルを見送った後、俺ははやて達と合流。

「どこ行ってたん、ルシル君?」

「ちょっとフェンリルにお使いを頼んでいたんだ」

「フェンリルさん
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