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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos3八神家の日常〜Happy Birthday dear…〜
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・あの、みなさんはいつまで日本に滞在なさるのでしょうか?」

石田先生の問いに「みんな期限を決めてません。許される限り、はやてと一緒に居るつもりです」と俺が答え、シグナム達を見回す。

「ええ。これからも共に過ごすつもりです」

シグナムが代表してそう続けた。石田先生はそれで満足したのか「これからもはやてちゃんをお願いします」と一礼してから八神宅を後にした。そして俺たちはダイニングへと戻り食事を再開。話は石田先生の事。真っ先にシグナムが「良い方だった。どれだけ主はやてを思ってくれているか、話を聴いていて判った」と称賛。

「うん。わたしのこと良う考えてくれて、ずっとお世話になって来たんよ」

「はやてちゃんの病気、難しいものなんですか?」

「んんー、よう判らんらしいわ。原因不明の麻痺。治療法も今のところ無いみたいや」

「じゃあさ、シャマルに診てもらおうよ、はやて。コイツ、のんびりしてそうだけど医者としてはかなりの腕だと思うし」

「のんびりって・・・」

「そうですね。一度診てみましょう」

というわけで、シャマルがはやての脚を診るんだが。結局は「う〜ん」悩むだけで終わった。そして今度は魔法による回復を試すってことになったが、「効いてないみたいね」徒労に終わった。当然だった。はやての麻痺は治らない。元凶である“夜天の書”からの侵食を止めなければ。みんながこの事実を知るのはもう少し後になる。みんなには悪いが、俺は口を噤ませてもらおう。

「ごめんなさい、はやてちゃん。お役に立てなくて」

「でもシャマルの魔法でも治せねぇなんて」

「ええよ。もう半分諦めとるし。それに、別にこのままでも問題あらへん。だってみんなが居てくれるからな」

「主はやて・・・」「はやてちゃん・・・」「はやて・・・」

笑顔のつもりだろうが、やはりそこには僅かな悲しみが混じり込んでいた。

「ささ。せっかくルシル君とシャマルが作ってくれたんや。冷めへんうちに食べよな」

はやては何度も何度も俺やシャマルが作った料理を「ホンマ美味しいわぁ♪」と褒めてくれた。そういうはやての作った麻婆豆腐(俺が教えた)も美味い。食事中にはどこかへ遊びに行く予定を立てたりし、楽しくお喋りをした。こうしてはやてを祝うパーティは終わり、そして・・・・

「さぁ、お待ちかね。フェンリル。バースデーケーキを」

「は〜い♪」

フェンリルにバースデーケーキを持ってくるように指示。フェンリルは元気よく手を挙げて返事をし、トタトタと冷蔵庫へ。その間にはやてとヴィータ以外で空いた皿を流し台へ持って行く。それすら手伝おうとしたはやてには「主役はどっしりと」と言って制しておく。そしてケーキをテーブルに置いたフェンリルにろうそくを9本立て、火を灯
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