暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos3八神家の日常〜Happy Birthday dear…〜
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らもずっと黙ってる方がまずいんじゃねぇのか?」
解ってる、解ってるともさ。実は男だったと告白するのは早い方が良いってことくらい。そうこうしている内にピンポーンとドアチャイムが。
「とりあえず俺の――いや、私のことは後、じゃなくて後よっ。全員、石田先生は魔法とは無関係な一般人! あなた達の出身は!?」
「「「「ドイツ」」」」
「よしっ。何か困ったことがあれば思念通話!」
「「「「ヤヴォール!」」」」
テーブルに置かれている大皿全ての結界を解き、はやてに「それじゃあ呼んでくる」と告げ俺は玄関に向かう。そして「どうぞ」と応え、「お邪魔します」石田先生を招き入れる。
「お招きありがとう、ルシルちゃん」
「いいえ。忙しい中お越しいただき、ありがとうございます」
石田先生を連れリビングへ。そこではシグナム達(ザフィーラは狼形態のまま)+フェンリルが横一列に並んで待ち構えていた。そして「はじめまして」と挨拶し、自己紹介をしていく。「はじめまして。石田幸恵です」石田先生も自己紹介。
「はい。はやてちゃん。誕生日プレゼント。喜んでもらえると嬉しいのだけど」
「ありがとうございます、石田先生♪ ささ。どうぞ〜♪」
石田先生から受け取った小包を大事そうに抱え、ダイニングテーブルへと案内するはやて。石田先生は幾枚もの大皿に盛られた中華料理に「すごいっ」心底驚愕していた。そうして俺たちも席に着き、
「はやて」
「はやてちゃん」
「ある――コホン、はやて」
「はやて」
「はやてちゃん」
「はやて」
「「「「「「お誕生日おめでとうっ!」」」」」」
「おおきに、ありがとう!」
順にはやての名を呼び、祝いの言葉を告げる。はやては嬉しさからか若干涙目だが綺麗な笑顔を作った。さて。少し早目の夕食となるが、冷めないうちに頂こう。楽しい会話をしながらの誕生日パーティ。はやてもみんなもとても喜んでいる。そういう俺も心底楽しいと思えている。
「そう言えばゼフィランサスさんはいらっしゃらないのかしら?」
「「っ!」」
これにいち早く反応するのは俺とはやてだ。俺はすぐさま「姉は残念ながら仕事で、帰りは遅くなると」と答える。その間にはやてがみんなにゼフィランサスの正体を念話で伝える。すっかり失念していた。最近出番が無かったからな。
「そうなの。・・・あ、ごめんなさい。そろそろ行かないとダメみたい」
残念ながら石田先生はここで途中退席となる。俺たちは玄関まで石田先生を見送ることにした。靴に履き替えた石田先生は改めて最後まで付き合えないことを謝った。が、はやては「気にせんで下さい。十分祝ってもらいましたから」と返した。
「そう言ってもらえて助かるわ。・・
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